こう使う!熱設計における逆解析

逆解析で何ができるのか?

これまでの熱設計では、設計目標をクリアするためにアイディアを試行錯誤して答えを導いてきました。その方法では、すぐに設計目標を実現できずにやむを得ず妥協案を強いられることもありました。

熱流体解析ソフトFlowDesignerの「逆解析」機能を使えば、現状案の解析、感度解析のわずか2回の解析でさまざまな改善案を感度として「見える化」することができます。これにより、熱設計における試行錯誤の時間が短縮されるだけではなく、今まで想像もしていなかった解決案が見つかるかもしれません。

動画で分かるFlowDesigner 逆解析

逆解析ではさまざまな感度情報を収集できます

職場のデスクの温度を例に逆解析でどんなことができるのかをご紹介します。

これまでの調査で各デスクには温度のムラがあることが分かっています。温度ムラをなくし、各デスクでの温度を一定にしたい場合、逆解析の感度解析を行うと次のような情報を把握できます。

流量感度吹出・吸込流量を増やすか減らすか
体積発熱感度どこにスポットクーラーを設けるか
風向感度空調をどの向きに吹き出せばよいか
温度感度吹出温度を上げるか、下げるか
熱通過率感度どの位置に窓を設けるか
体積力感度どこにファンを配置するか
形状感度どんな形状のパーティションにするか

ほかにもこのような逆解析を行いました