主な内容
- どうなる2025年~建設業界のITトレンド予想~
- クラウド
- 建築
実践ソリューションフェア2025のハイライトと見逃し情報
今年の「実践ソリューションフェア2025」は、テーマを「AIで拡がる!まるごとDX」とし、最新AI技術や建設DXをまるごとで多くのお客様にご紹介しました。惜しくもスケジュールが合わなかった方や、遠方で参加できなかった方、もう一度見たい、という方向けにダイジェストでレポートします。
日ごろ、CADソリューションでお世話になっています建設業の皆さまへ、建設DXの最新技術とソリューションを「つくる」「ためる」「つなぐ」のキーワードで組み合わせて準備を進めてきました。昨年より浸透してきたクラウド技術にBIMを組み合わせて、最新動向も交えてご紹介しています。これらの技術がどのように建設プロジェクトの効率化と品質向上に寄与するか、具体的に各ブースでご説明をしました。「実際の導入事例や成功事例は参考になった。他社の動向を知ることができた」と、ご来場の皆さまのご感想をいただいています。
特に展示ブースでは、次回のオンラインセミナーの情報や、今後の建設DXへの展望についてもご紹介。建設業界の未来を見据えた盛りだくさんの内容をご提供できたことは、設計者・技術者の皆さまにデジタルツールの費用対効果を最大化するためのヒントにつなげていただけたと、私たちスタッフは実感しています。
当社は、事業のインフラに欠かせないIT機器やシステムのご提案から導入までを行う「システムインテグレーション事業」を事業の柱とし、「システムインテグレーション事業」と「サービス&サポート事業」の両事業を「ワンストップソリューション」で連携することで、お客様の抱える課題や要望に対し総合的な解決策をご提供し、お客様の事業のフェーズに即した戦略的なIT活用を継続的に支援しています。
「実践ソリューションフェア2025」は、そのさまざまなソリューションを基に、AI PC・Windows 11の最新機種や生成AIのほか、業務・業種別の多彩なソリューションを展示。IT人材育成、事業承継、組織変革に関する経営者や専門家による特別セミナーをはじめ、最新のIT動向や導入事例を紹介するセミナーも開催するイベントとなります。
建設業界は急速にデジタルトランスフォーメーション(DX)の波に乗りつつあります。最新の建設DXトレンドとして、各ブースで次をご紹介しました。
クラウドブースでは、「Box-BIMビューアー連携システム」と「Autodesk Construction Cloud」をご紹介しました。汎用(はんよう)性の高いBox内で、BIMデータを閲覧できることは「BIMや設計の情報を確認だけしたい方」向けにとって利便性を生み出すだけでなく、デジタルツールの運用コストを抑える点においてもご評価いただきました。いまやAutodesk Construction Cloudは、建設プロジェクト関係者間のコミュニケーションにおいて欠かせないツールともいえます。
東京会場、大阪会場の計5日間にわたり、Azure Virtual Desktop(AVD)の可能性を多くのお客様にご紹介。当社の担当営業と一緒に訪れたお客様が熱心にご質問されていた様子がとても印象的でした。AVDは特性上、詳しい説明なしにはその真価をご理解していただくことが難しいケースもありますが、CADデータのセキュリティ、企業のサーバーインフラのクラウド移行、高度な解析や点群処理といったニーズを基に、お客様に寄り添った課題解決の方法を意見交換させていただきました。当社が持つ導入事例を通じて、AVDが単なるリモートデスクトップソリューションではなく、企業のデジタル変革を支える強力なプラットフォームであることを再認識いただき、現代のビジネス環境へのヒントにつなげていただけたと感じています。
Microsoft Azure、Azure Virtual Desktopへの移行で業務効率化と生産性向上を最大化させた新都市ライフホールディングス
ここ数年間で、BIMの基礎や活用イメージが広まってきましたが、今回の「実践ソリューションフェア2025」では、建築計画の思考回路に沿ったAutodesk Revitの活用手法をご紹介しました。最初から3Dで考えることによる効率化だけではない尺度と共に、そのために必要となる事前準備としてのサービス&サポートやプラグイン活用をご紹介しています。
「BIM/CIM」や「i-Construction」をキーワードに国土交通省や発注者がけん引してきた土木業界のデジタル化は、次のステップに向けて設計データの連携が重要なテーマとなっているといえます。今回の「実践ソリューションフェア2025」では、BIM/CIMソフトウェアとクラウドでつないだ全体像をご覧いただきました。
テーマを「デジタルツインプラットフォーム for BIM」とし、建築設備業のお客様だけではなくプラントや工場の設備、エンジニアリングのお仕事に関わるお客様まで幅広く、新しいソリューションをご紹介しました。
中でも、初出展となるハンディスキャナー「FARO Orbis Premium」は、歩きながら高精度の点群データを取得。デジタルツインに重要な要素となる3Dモデルを簡単に作成できる様子を実機でご紹介しました。設備に関する情報は、「社内外の関係者で共有したい」というご要望も多く、最新のトレンドは、「クラウド環境で」「いつでもどこでも」「簡単に共有」することです。そのニーズを具体化した「FARO Spere XG」は、今回が初出展となりました。新しい価値の創造を多くのお客様へお伝えできたと思います。
「楽位置」は、建築現場での高精度な位置出しを簡単に行える製品です。スマートフォンと連携し、誰でも手軽に操作できるのが特長の一つで、自動整準機能により設置も簡単。従来の方法に比べて作業効率が3~4倍向上していることは見逃せません。ゆくゆくはデジタル世代が主役となる、作業現場になくてはならないツールの一つになるであろう「楽位置」を体験形式で多くのお客様に体感いただきました。
今回の目玉の一つであった「つながる」 建設DXソリューション最適解」セミナーは、建設業界におけるデジタルトランスフォーメーション(DX)の将来的な姿と活用方法について、当社の営業がご紹介した講演です。建設現場ではDXの実装に伴い、クラウドツールが増え、データの分断が進んでいることもあります。また、ガバナンスやセキュリティなど、運用面でも課題が顕在化していることも。
Box、Autodesk Construction Cloudなどのストレージ、OktaやEntra IDなどのIDaaSに対し、大塚商会の考える「つながる」建設DXソリューションの最適解を習熟度やユースケース別でご紹介し、高いご評価とさまざまなご意見をいただくことができました。
建設DXソリューションガイド2025
イベント内容を網羅した「建設DXソリューションガイド2025」をご用意しました。建設業界の最新技術やソリューションを詳しく解説しており、イベントで紹介された情報を後からじっくりとご覧いただけます。
BIMやクラウド技術の最新動向、DXの導入に欠かせない運用サポートの情報などが豊富に掲載されています。ぜひお手元に取って皆さまのDXにお役立てください。
建設DXソリューションガイド2025
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