ラティス、バーチャル検証によるデジタル擦り合わせ機能を強化した「XVL VR」最新バージョンをリリース

設計プロセスにおいて、実機で実施していた作業検証をデジタルで行うことでフロントローディングを実現

XVL VRは大容量の3D製品データをXVL変換するだけで、データの加工なしに、VR(Virtual Reality)で利用できることから、2019年の提供開始からさまざまな企業に導入され、フロントローディングに貢献してきました。設計品質を向上するには、試作前に製造部門を巻き込んだ現場目線でのデザインレビューが必須です。VRを用いることで設備・生産ラインレイアウト検討や生産段取り設計など、生産性と作業性を、実機レスでもリアルに評価できます。一方、XVL VRの先行ユーザーからは、現場作業者に違和感なく仮想検証をしてもらうには、コントローラー操作が煩雑すぎる、HMDケーブルが邪魔といった意見がありました。また、遠隔地の関係者間でVR体験を共有することで、出張しなくても現物に近い擦り合わせを実現したいという要望もありました。

三つの機能強化

新バージョンではバーチャル検証によるデジタル擦り合わせを支援するために、ワイヤレス対応、出張レスコラボレーション、リアルタイム連動の三つの機能強化を行いました。

XVL VRを利用した遠隔地間の合同レビューで「出張レス」コラボレーション

機能強化1:ワイヤレス対応

HTC CorporationのVIVE 商用向けリモートレンダリングソリューション(通称:RR)を利用することで、ワイヤレスなVR検証ができます。ケーブルが無くなることで体験者がケーブルにひっかかり、つまずく心配もなくなり、実際の作業に近い流れで動作検証が可能です。

VIVE商用向けリモートレンダリングソリューション

機能強化2:出張レスコラボレーション

これまでは、設計と製造拠点が違う場合、合同レビューを行うには、一つの拠点に関係者が集合する必要がありましたが、最新バージョンではマルチプレイに対応したことで、各拠点からバーチャル環境でのVRを利用した合同レビューが可能です。作業者と、別拠点の製造担当者がバーチャル環境にVRで参加し、その様子を、ディスプレイを通して各拠点にいる関係者が第三者視点で確認するといった検証ができます。

【Youtube】XVL VRを利用した遠隔地間の合同レビューのイメージ

機能強化3:リアルタイム連動

これまでのXVL VRは、バーチャル環境に用意された指の形が固定された3Dの手のモデルを動かすために、体験者はコントローラーを用いながら検証する必要がありました。最新バージョンでは、Leap Motion Controllerと組み合わせることで、コントローラーを使わず、実際の作業者の指の動きを3Dの手のモデルにリアルタイムに連動させながらデジタル検証ができます。

最新バージョンで実現可能なこと

設計や製造部門、ベテランや若手など、離れた拠点間でも、いつでもどこでも手軽に、さまざまな視点でのデジタル検証を行うことで、不具合の見落としや、判断がつかないことによる誤指摘の発生削減が見込めます。

ラティスは、生産技術DX(デジタルトランスフォーメーション)を支援するために、XVL VRによるデジタル検証を提供することで、生産準備検討における早期問題の発見とつぶし込みを行い、後戻りで発生していたコストや時間の削減を支援することで製造業のQCD向上に貢献します。

なお、今回の新バージョンでは、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の助成事業(「Connected Industries推進のための協調領域データ共有・AIシステム開発促進事業」の一環となる「サプライチェーンの迅速かつ柔軟な組み換えに資するデジタル技術の開発支援」)において得られた成果を一部活用しております。

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製品情報

製品名称XVL Studio VR Plusオプション
提供開始2022年4月18日~
価格(税別)ライセンス:3,800,000円
年間保守:760,000円
対応VR機器Vive Pro、Vive Pro 2、Vive Cosmos、Vive Cosmos Elite、Vive Focus 3 Business ストリーミング
動作環境VIVE READY PCで動作
その他
  • 価格は1ライセンスあたりの価格です。
  • 提供方法:XVL Studio Standard、Pro、Hybridのオプション
  • 対応XVL Studioバージョン:Ver.20.1~
  • 対応VR機器とVIVE READY PC(注1)はお客様ご自身で用意いただく必要があります。
  • グラフィックスカードはXVL製品が対応しているものをご利用ください。
  • VR機器1台ごとにパソコンとXVL Studio本体、XVL Studio VR Plusオプションライセンスが必要です。
  • 下位グレードの「VR オプション」(ライセンス2,500,000/年間保守500,000<税別>)もご用意しています。リアルタイム連動は「VRオプション」ではご利用いただけません。「VR オプション」を導入している場合はライセンス差額にて「VR Plusオプション」にアップグレードが可能です。

ラティス・テクノロジー株式会社

ラティス・テクノロジーでは、デジタルトランスフォーメーションの重要性が叫ばれる中、DX時代を先取した「CAD+1」「Casual 3D」「3Dデジタルツイン」の三つのコンセプトに基づき、軽量3Dフォーマット技術「XVL」をベースとしたさまざまなソリューションを開発・ご提供しています。

本社 〒112-0004 東京都文京区後楽2-3-21 住友不動産飯田橋ビル10階
サイト ラティス・テクノロジー株式会社
代表取締役社長 鳥谷 浩志
資本金 7億円
設立 1997年10月
  • * XVLはラティス・テクノロジー株式会社の登録商標です。
    その他記載されている会社名および製品名は、各社の登録商標または商標です。