HPモバイルワークステーションとタワー 処理速度に違いはあるのか?

モバイルかタワーか

HPモバイルワークステーションは、CPUやGPUはもちろんメモリー、ストレージ、ソフトウェアなど、細部にまで入念に検証し、高い技術力で最適な設計を構築しています。処理能力だけでなく電源効率や冷却効率も向上させ、トータルでのパフォーマンスアップを追求しています。

そんなモバイルワークステーションは、タワーと比較してどのくらい処理速度に違いがあるのかでしょうか?

この記事を詳しく解説した資料があります

検証マシンスペック

 ZBook Power
G9
Z2 Tower G9
(Core i5)
Z2 Tower G9
(Core i7)
Z2 SFF G9ZBook Fury
G8
ZBook Studio
G8
OSWindows 10 Pro(21H2)
CPUIntel Core i7-12800H
2.4GHz
最大4.8GHz
(14コア)
Intel Core i5-12600
3.3GHz
最大4.8GHz
(6コア)
Intel Core i7-12700
2.1GHz
最大4.9GHz
(12コア)
Intel Core i9-12900
2.4GHz
最大5.1GHz
(16コア)
Intel Core i7-11850H
2.50GHz
最大4.8GHz
(8コア)
Intel Core i7-11850H
2.50GHz
最大4.8GHz
(8コア)
HDDM.2 SSD(PCIe、NVMe、TLC)SSD(M.2 TLC)+HDD(SATA)M.2 SSD(PCIe、NVMe、SED OPAL2、TLC)M.2 SSD(PCIe、NVMe、TLC)
キャッシュ
メモリー
24MB18MB25MB30MB24MB24MB
RAM32GB
最大仮想
メモリー
98,304MB
グラフィックス
エンジン
NVIDIA RTX
A2000
8GB Laptop
NVIDIA
T1000
8GB
NVIDIA RTX
A2000
12GB
NVIDIA RTX
A2000
12GB
NVIDIA RTX
A2000
Laptop
NVIDIA RTX
A2000
Laptop
  • * 検証では、仮想メモリーの大きさをコンピューター上のメモリーの3倍の大きさにし、初期サイズと最大サイズは同じにする。
  • * グラフィックスカードはCAD推奨のドライバーを使用する。
  • * LANケーブルは接続せず、ウイルスソフトなどほかのアプリケーションが起動されていないことを確認する。

HP ZBook Power 15.6インチ G9

HP Z2 Tower G9

HP Z2 SFF G9

HP ZBook Fury 15.6インチ G8

HP ZBook Studio 15.6インチ G8

計測内容

次の一連の操作を行う。検証用モデルにはSOLIDWORKS 2022を用いた。

  • ソフトウェア起動
  • アセンブリファイルを開く
  • 部品ファイルを編集
  • 干渉チェック
  • 標準三面図+等角投影図作成
  • 断面図作成
  • 図面ファイル保存
  • ソフトウェア終了 など合計20操作

部品数

  • 構成部品の合計数:1,042
  • 部品:872
  • ユニークな部品:55
  • サブアセンブリ:170
  • ユニークなサブアセンブリ:15

検証結果 どのマシンが一番速く動作したのか?

  1. HP Z2 SFF G9 Workstation(Intel Core i9)

    Intel Core i9-12900 / NVIDIA RTX A2000 12GB / SSD+HDD

  2. HP Z2 Tower G9 Workstation(Intel Core i7)

    Intel Core i7-12700 / NVIDIA RTX A2000 12GB / SSD+HDD

  3. HP ZBook Power 15.6インチ G9

    Intel Core i7-12800H / NVIDIA RTX A2000 8GB Laptop / SSD

  4. HP Z2 Tower G9 Workstation(Intel Core i5)

    Intel Core i5-12600 / NVIDIA T1000 8GB / SSD+HDD

一連操作の時間比較(mm:ss)
 ZBook
Power G9
Z2 Tower
G9
(Core i5)
Z2 Tower
G9
(Core i7)
Z2 SFF
G9
ZBook
Fury G8
ZBook
Studio G8
ソフトウェア起動(1回目)00:0400:0500:0300:0300:0400:04
ソフトウェア起動(2回目)00:0200:0200:0200:0200:0300:03
アセンブリファイルを開く00:0500:0600:0500:0500:0600:06
部品ファイルを選択00:0100:0100:0100:0100:0100:01
部品ファイルを開く00:0100:0100:0100:0100:0100:01
部品ファイルを編集00:0300:0300:0300:0300:0300:03
フィーチャ再構築00:0400:0400:0400:0400:0400:04
アセンブリファイル再構築00:0100:0100:0100:0100:0100:01
アセンブリファイル保存00:0200:0100:0200:0100:0100:01
干渉チェック01:2601:2301:2301:1901:4401:43
アセンブリファイル保存00:0100:0100:0100:0100:0100:01
標準三面図+等角投影図作成00:0500:0500:0500:0400:0400:04
平面図削除00:0100:0100:0100:0100:0100:01
作図スケール変更00:0200:0200:0200:0200:0200:02
断面図作成00:0200:0200:0200:0200:0100:02
アセンブリファイル編集00:0100:0100:0100:0100:0100:01
図面ファイル更新00:0800:1000:0700:0800:1000:10
図面ファイル保存00:0300:0300:0400:0400:0600:06
アセンブリファイル保存00:0100:0100:0100:0100:0100:01
全てのファイルを閉じる00:0100:0100:0100:0100:0100:01
ソフトウェア終了00:0100:0100:0100:0100:0100:01
合計02:1502:1502:1102:0602:3702:37

考察

各一連作業の合計を比較すると、HP Z2 SFF G9が最も速く、G9モデルとG8モデルでタイム差が開いた。

G9モデル間では20項目中14項目が同じタイムであり、タイム差があっても1秒差の項目が多いが、干渉チェックでは最大7秒の差が出た。

本ページでは一連の作業時間の比較レポートをご紹介しましたが、無料の資料にはそれ以外にもメモリー使用量、大規模アセンブリ計測、レンダリングパフォーマンスベンチマークテストなどをまとめています。

さらに詳しく知りたい方へ無料資料請求

本トピックスでご紹介しきれなかった内容を資料にまとめています。もちろん無料!ぜひお役立てください。

パフォーマンステスト ~SOLIDWORKS 2022~

主な内容

  • 大規模アセンブリ一連操作
  • Windows起動計測
  • Visualizeレンダリングテスト