【レポート】ペンタブレットを使ってCADを操作してみました

競争の激しいグローバル市場の中で、デザイナーは意匠と機能の両方をアピールできる斬新なデザインを短時間で生み出さすことを求められています。そこで役立つのがペンタブレット! ペンタブレットでSOLIDWORKSやAutodesk社製CADを操作した感想をレポートします。

使用したペンタブレットはWacom社製Cintiq 13HD

クリエイティブ・タブレット市場の世界シェアNo.1であるWacom社製が提供しているCintiq 13HDを使用しました。Cintiq 13HDには、次のような特徴があります。

  • スリムでコンパクトな13.3型HD液晶を搭載。
  • 液晶画面自体が描画スペースとなるため、画面にペンで直接描き込む直感的な入力操作が行える。
  • 最高の2048レベルの筆圧感知機能とブラシの傾きを検出する傾き検知機能により、ペンの筆圧と角度で実際のペンのような濃淡や形を生み出せる。
  • 電子ペン操作と組み合わせて、3Dアプリケーションでの操作も行え、アプリケーションごとにカスタマイズ設定を保存できる。

筆圧検知に対応したブラシツール

  • 最小の不透明度と最大の不透明度:ペンをタブレットに押しつける強さに基づいて、ブラシの不透明度を変更

    最小の不透明度と最大の不透明度:ペンをタブレットに押しつける強さに基づいて、ブラシの不透明度を変更

  • 最小半径と最大半径:タブレットへのペンの筆圧に応じてブラシのサイズを変化

    最小半径と最大半径:タブレットへのペンの筆圧に応じてブラシのサイズを変化

ペンタブレットでSOLIDWORKS Industrial Designerを操作してみた

工業デザインコンセプトを作成でする概念設計ツール「SOLIDWORKS Industrial Designer」を操作してみました。SOLIDWORKS Industrial Designerのコンセプトスケッチは、フリーハンド入力に対応しています。フリーハンドスケッチを輪郭に変換し、形状作成に使用することも可能です。液晶ペンタブレットと直感的なフリーハンドスケッチで設計のアイデアを直接スケッチし、複雑な3Dモデルをすばやく作成できました。

3Dモデルから実物のようなレンダリングイメージを作成し、最終製品の外観を正確に伝えられる

3Dモデルから実物のようなレンダリングイメージを作成し、最終製品の外観を正確に伝えられる

ペンタブレットでSOLIDWORKSを操作してみた

ペンタブレットとペイントソフトでアイデアをラスターデータ化し、SOLIDWORKSに取り込んでベクターデータに変換しました。CAD操作で頻繁に使用する拡大・縮小、画面の回転・移動にファンクションキーを割り当てることで操作性を確保でき、自由選択ツールの選択により、複数アイテム選択の効率も向上しました。

ペンタブレットでAutodesk SketchBookを操作してみた

紙とペンで描くようにコンセプトデザインを検討・試行錯誤できるコンセプトデザインイラストレーション作成ツール「Autodesk SketchBook」を操作してみました。筆圧感知・傾き検知に対応しており、ペンタブレット入力機能を最大限に活かした環境で思い通りのアイデアを形にできました。

筆圧感知機能と傾き検知機能の高さがブラシの動きをより直感的に反映できる

筆圧感知機能と傾き検知機能の高さがブラシの動きをより直感的に反映できる

ペンタブレットでAutodesk Aliasを操作してみた

2Dと3Dを統合した環境でコンセプトデザインのアイデアを描画できる「Autodesk Alias」を操作してみました。筆圧検知に対応したブラシツールで、3Dモデルにスケッチしたり、2Dキャンバスに描いたデザイン画を3Dモデルに投影してコンセプトをスピーディに形にできます。インポートした3DCADデータ上に絵を追加し、デザインの整合性を評価、試行錯誤、検討できました。

  • 3Dサーフェス上にスケッチ

    3Dサーフェス上にスケッチ

  • デザイン画を3Dモデルに投影

    デザイン画を3Dモデルに投影

3D環境でイメージ編集

3D環境でイメージ編集

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CAD・デザインアプリケーションでのペンタブレット活用(充実の29ページ)

主な内容

  • Cintiq 13HDの特徴やカスタマイズ方法