スマートグラスによる現場の遠隔作業支援

製造業における遠隔作業支援の例とメリット

遠隔作業支援では、現場にいる作業者が持つスマートフォンやスマートグラスの映像を本部にいる熟練作業者にリアルタイムで共有し、熟練作業者がその映像を確認しながら現場の作業者に指示を出して手助けをします。技能人材不足の解決や技術伝承の課題を解決する手段として注目されていますが、昨今の新型コロナウイルスの感染拡大防止のための出張制限や3密回避に解決策としても活用できます。

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メリットとユースケース

遠隔作業支援の活用により、コスト削減、サービス品質の向上、技術伝承の手助けを期待できます。活用の一例をご紹介します。

技術継承

出張レスで若手の育成に

ベテランエンジニアが出張せずに別々の現場にいる複数人のエンジニアをサポート。若手自身で作業することで作業経験値が蓄積されます。

お客様とのコミュニケーション

簡単なトラブルならお客様自身で解消できる場合も

トラブルの状況を確認し、修理に必要な部品を事前に手配することができます。簡単なトラブルならお客様自身での早期対応が期待でき、修理後のアフターフォローとしても活用できます。

出張回数の削減

現場に出向く回数を減らせる

協力会社やサプライヤー・海外拠点などの現場へ出向く必要性の検討に。移動費、移動時間、隔離期間の削減、そして現場の課題解決力向上にもつながります。

作業分析&教育コンテンツ化

作業内容を分析し、コンテンツ化

作業データを記録することで、作業の分析とレビューに活用。作業映像は教育コンテンツとして活用できます。

お勧め遠隔作業支援ソリューション

遠隔作業支援の生産性を高めるためには、「遠隔作業支援用のコミュニケーションツール」と「スマートグラス」の導入をお勧めします。

遠隔作業支援用のコミュニケーションツールのご紹介

TeamsやZoom、Gooogle Meetなどの無償のオンラインコミュニケーションツールが多く登場してきました。これらは意思疎通の手段が音声と作業者の映像のみです。音声のみによる指示だけだと、どうしても伝えたいことが伝わらないという声が多くあります。

生産性を高めるためには、「リアルタイム映像共有」そして「アノテーション機能(赤ペン機能/指差し機能/ARの技術を活用した空間アノテーション)」が備わっている製品のご利用をお勧めします。

スマートグラスのご紹介

頭部に装着するメガネ型のウェアラブル端末・スマートグラスを身に付けると、作業者の視界を遠隔地の指示者と共有するようなコミュニケーションが可能になります。
また、スマートフォンやタブレットだと手に取り、操作する必要がありますが、スマートグラスだとその必要性がないため、両手を使った作業が可能になり、作業効率や生産性の向上が期待できます。

HoloLens 2

HoloLens 2

HoloLens 2はマイクロソフトが開発したホログラフィックコンピューターの新しいヘッドマウントディスプレイデバイスです。透過型のホログラフィックレンズを採用しているので、3Dグラフィックによって作られた映像や画像などのデジタル情報を現実世界の上に重ねて映す複合現実(MR:Mixed Reality)を実現します。

Dynamics 365 Remote Assist利用時に可能な指示
リアルタイム映像共有
赤ペン指差し
ファイル送受信

HoloLens 製品情報

RealWear

RealWear HMT-1

RealWear HMT-1は音声で操作するヘッドマウント型ウェアラブルデバイスです。ヘルメットや安全帽に装着して両手を解放することで、音声操作でドキュメントを参照したり写真や動画を撮って記録したりするなど、現場での作業をより安全に・早く・スマートに行えるようになります。

Vuforia Chalk利用時に可能な指示
リアルタイム映像共有
赤ペン指差し
ファイル送受信×

RealWear 製品情報

導入ツールによって使える機能が異なります。機能詳細は大塚商会までご相談ください。

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遠隔作業支援ソリューション

主な内容

  • 導入メリット
  • 運用例
  • おススメ組み合わせ