Simcenter Femapをカスタマイズする

インターネットで「Nastran」と検索すると、さまざまな情報がヒットしますが、その計算プログラム(ソルバー)の機能強化および新バージョンリリースを行っている開発メーカーは、現在3社ほど挙げられます。

Nastran:有限要素法プログラム、NASA STRuctual Analysis
Autodesk社Autodesk Inventor Nastran
MSC Software社(Hexagonグループ)MSC Nastran
SIMENS社NX Nastran

本製品「Simcenter Femap with Nastran」は、標準的なプリポストシステムとソルバーを組み合わせた場合の製品名です。今回はSimcenter FemapをAutodesk Nastranと組み合わせ、プリ、ソルバー、ポストシステム環境をカスタマイズする操作をご紹介します。

カスタマイズ手順

ファイル、初期設定からソルバタブをクリックします。「…」をクリックし、プログラムをAutodesk Nastranに指定します。標準的なインストールフォルダーは次のようになっています。

C:\Program Files\Autodesk\Inventor Nastran 2022\Nastran\Nastran.exe

解析セットマネージャーより解析プログラムを「Autodesk Nastran」と指定すると、先ほど指定したプログラムがリンクソルバとしてカスタマイズできます。

解析実行をクリックし、解析入力ファイルを書き出すフォルダー・ファイル名指定すれば、計算終了後、解析結果を自動的インポートしてポスト処理を行うことができます。

ファイル名の拡張子は「*.nas」を推奨します。

計算中、Windows 10コンソールに計算ログが表示されます。

計算が終了すると、モデル情報のツリーが図のように表示されます。

このように、Simsenter Femapを他社ソルバーとカスタマイズすることで、解析実行・結果読み込みが、Simcentor Femap画面で行えるようになります。