SOLIDWORKS Plastics 2022 新機能

使い勝手が向上したSOLIDWORKS Plastics 2022

年々改定され、使いやすくなっているSOLIDWORKS Plastics。2022バージョンの新機能を一部抜粋してご紹介します。

材料データベースの更新

新規材料

次の材料メーカーの112の新規材料グレードを追加しました。

  • SABIC Specialties:49
  • Polyplastics:40
  • Solvay Specialty polymers:16
  • RadiciGroup:6
  • LANXESS:1

変更された材料

SABIC Webサイトの最新データに従って、441グレードを名前変更しました。

充填、保圧、そりシミュレーションの精度向上のために、1167グレードを一定密度から一般的な圧力体積温度(PVT)データに更新しました。

図1:材料グレード

削除された材料

重複していたメーカーで廃版になった76の材料を、データベースから除去しました。

  • SABIC Specialties:29
  • LANXESS GmbH:17
  • Polyplastics:4
  • BASF:4 など

パフォーマンスの改善

冷却および充填解析モジュールのパフォーマンスが改善され、全体的な解析時間が短縮されました。

冷却解析が全体的な解の時間の大部分を占めるシミュレーションでは、全体的な解の時間が以前のリリースと比較して少なくとも20%短縮されます。図2はさまざまな数の要素を持つ、三つのモデルの優れた冷却解析のパフォーマンスを示しています。

図2:SOLIDWORKS Plastics2021と2022の比較:冷却解析のパフォーマンス

直接ソルバーオプションを使用した充填と保圧解析のパフォーマンスが最適化されます。ソリューション全体の所要時間は、以前のリリースと比べて約50%短縮されます。

六面体要素でメッシュ分割された比較的厚いパーツの場合、直接ソルバーは慣性効果をより正確に予測します。図3は、要素数が異なる二つのモデルの充填および保圧解析のパフォーマンス向上を示しています。

図3:SOLIDWORKS Plastics2021と2022の比較:充填および保圧解析のパフォーマンス

射出位置アドバイザーの追加

射出位置アドバイザー(Injection Location Advisor)の機能が追加され、推奨される射出位置が表示されます。指定された材料、プロセス条件、および型開き方向を考慮して成形品の形状を評価し、最大四つの適切な射出位置を特定します。

図4:射出位置アドバイザー