サブモデリングによるアセンブリ解析の効率化

アセンブリ解析を効率化する方法

サブモデリングはアセンブリ解析を効率的に実行できる機能の一つで、より大きな構造から特定の部分を分離して詳しく解析することができ、主に次のような目的に使用します。

  • アセンブリ解析のある特定の部品のメッシュを細かくして詳細な解析をしたい。
  • アセンブリ解析のある特定の部品の形状を変更した解析を効率的に行いたい。

次にサブモデリングによるアセンブリ解析の例を示します。

問題

ここでは、図1に示すフレーム構造の線形静解析を例として取り上げます。各部品は溶接されているものとします。部品Aについて詳細なメッシュによる評価、および形状を変更した場合の解析をサブモデリングにより実行します。

図1 フレーム構造

サブモデリングの実行手順

図2にサブモデリングの実行手順を示します。

  1. フレーム構造全体を比較的粗いメッシュにより解析(親スタディ)
  2. 詳細検証したい部品に対しサブモデリングスタディを作成(子スタディ)。この時、親スタディから伝達された変位境界条件が自動的に付加されます。
  3. 子スタディに対しメッシュの改善や形状変更を行い解析を実行

図2:サブモデリングの実行手順

サブモデリングのまとめ

多数の部品からなるアセンブリ解析に対しサブモデリングを実行するとモデル全体の解析を再実行せずに重要な領域の結果を向上させることができます。また、部品形状を設計変更した際の解析時間を大幅に短縮できます。大規模なアセンブリの評価でお困りでしたら、サブモデリングが実行できるSOLIDWORKS Simulationをお勧めします。

  • * サブモデリングはSOLIDWORKS Simulation Professional 以上で使用できます。