柔構造樋門の設計・3D配筋 Ver.15がリリース

FORUM8新製品情報2022年1月:水工スイート バンドル製品

柔構造樋門の本体縦方向、本体横方向、門柱、胸壁、翼壁、しゃ水工の設計計算を支援するプログラムです。

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柔構造樋門の設計・3D配筋 Ver.15の改訂内容

  1. 本体縦方向:空洞化を考慮した常時・L1計算機能追加
  2. 本体縦方向:許容支持力による照査機能追加
  3. 門柱L2照査:操作台が降伏しない条件における計算機能追加
  4. 胸壁:上載荷重をケースごとに入力可能とする機能改善
  5. 翼壁:地震時動水圧に対応した計算機能改善

改訂内容1:(本体縦方向)空洞化を考慮した常時・L1計算対応

本体縦方向の空洞化を考慮した解析に対応しました。この方法は、函体の鉛直変位量が残留沈下量よりも小さい領域を空洞発生区間として、この領域では地盤バネによる地盤反力が働かないようにするものです。この計算方法は、柔支持の直接基礎モデルの、常時、L1の計算に適用します。

図1:基本条件画面

空洞化を考慮する場合、骨組解析は収束計算を行います。空洞化範囲が部材長の1 / 2を超えた部材を空洞化部材と判定して、空洞化と判定された部材の地盤バネを1部材ずつ0kN / m2(無し)に設定します。骨組解析で函体の鉛直変位量を求めて、不一致長が最も短くなるステップを収束結果とします。不一致長とは地盤バネを「無し」とした部材の非空洞化範囲長(沈下線より下側の部材長)、または地盤バネを「有り」とした部材の空洞化範囲長(沈下線より上側の部材長)の全部材の合計値です。図2は、空洞化を考慮した計算を行ったときに表示される結果画面です。各組み合わせケースの収束過程を、この画面で確認できます。

図2:空洞化解析結果画面

改訂内容2:(本体縦方向)許容鉛直支持力度による照査機能

本体縦方向の地盤反力度の照査において、許容鉛直支持力度の計算に対応しました。計算を行う場合、許容値を許容鉛直支持力度として、地盤反力度を照査します。計算方法は、「柔構造樋門設計の手引き」、「道路橋示方書IV下部構造編」から選択します。計算方法の違いを表1に示します。

図3:許容鉛直支持力度設定画面

表1:許容鉛直支持力度の計算方法
 支持力係数の寸法効果に関する補正係数
Sc、Sq、Sγ
地盤のせん断抵抗角の上限値
柔構造樋門設計の手引き考慮しないΦ=40°まで
道路橋示方書IV下部構造編考慮するΦ=45°まで

改訂内容3:(門柱L2)操作台が降伏しない条件での照査機能対応

「土木研究所資料第4103号 地震時保有水平耐力法に基づく水門・堰の耐震性能照査に関する計算例 平成20年3月」の計算例を参考として、操作台が降伏しない条件での門柱L2照査に対応しました。この条件で計算を行った場合は、下記に従い照査を行います。

操作台の塑性ヒンジ点を作成しません。

操作台は全断面有効剛性でモデル化します。

終局ステップ時の断面力で、以下の照査を行います。

  • 操作台支間端部の曲げモーメントMが降伏曲げモーメントMy0以下となる照査
  • 操作台支間端部のせん断力Sがせん断耐力Ps0以下となる照査

適用基準および参考文献

適用基準

適用基準
  • 柔構造樋門設計の手引き 平成10年11月 財団法人 国土開発技術研究センター
  • 河川構造物の耐震性能照査指針・同解説-IV.水門・樋門及び堰編- 令和2年2月 国土交通省水管理・国土保全局治水課
  • 河川構造物の耐震性能照査指針・同解説 平成24年2月 国土交通省水管理・国土保全局治水課
  • BIM/CIM基準要領 国土交通省 3次元モデル成果物作成要領(案) 令和3年3月

参考文献

  • 土木研究所資料 地震時保有水平耐力法に基づく水門・堰の耐震性能照査に関する計算例 平成20年3月 独立行政法人土木研究所 耐震研究グループ(振動)
  • 建設省河川砂防技術基準(案)同解説 設計編[I]平成9年9月 建設省河川局監修 社団法人 日本河川協会編
  • 土木構造物設計マニュアル(案)-樋門編- 平成13年12月 国土交通省
  • 土木構造物設計マニュアル(案)に係わる設計・施工の手引き(案)[樋門編]平成13年12月 国土交通省
  • 道路土工カルバート工指針 平成11年3月 社団法人 日本道路協会
  • 道路土工カルバート工指針 平成21年度 平成22年3月 社団法人 日本道路協会
  • 樋門標準設計 取扱い説明書 平成15年4月 国土交通省 北海道開発局
  • 道路橋示方書・同解説 I II鋼橋編 平成14年3月 社団法人 日本道路協会
  • 道路橋示方書・同解説 IV下部構造編 平成14年3月 社団法人 日本道路協会
  • 道路橋示方書・同解説 V耐震設計編 平成14年3月 社団法人 日本道路協会
  • 道路橋示方書・同解説 IV下部構造編 平成24年3月 社団法人 日本道路協会
  • 道路橋示方書・同解説 V耐震設計編 平成24年3月 社団法人 日本道路協会
  • 日本道路協会[杭基礎設計便覧]平成19年1月 社団法人 日本道路協会
  • 日本道路協会[杭基礎設計便覧]平成4年10月 社団法人 日本道路協会
  • 日本道路協会[杭基礎設計便覧]昭和61年1月 社団法人 日本道路協会

製品価格

柔構造樋門の設計・3D配筋 Ver.15420,000円(税別)
函体縦方向レベル2断面照査オプション80,000円(税別)
杭支持オプション173,000円(税別)

フローティングライセンス価格

本体価格の40%を追加いただくことで、誰でもどこでもどのPCでも製品の利用が可能となります。

柔構造樋門の設計・3D配筋 Ver.15168,000円(税別)
函体縦方向レベル2断面照査オプション32,000円(税別)
杭支持オプション69,200円(税別)

サブスクリプション価格

対象製品初年度1年
柔構造樋門の設計・3D配筋 Ver.15無償168,000円(税別)
柔構造樋門の設計・3D配筋 Ver.15 フローティング235,200円(税別)
函体縦方向レベル2断面照査オプション32,000円(税別)
函体縦方向レベル2断面照査オプション フローティング44,800円(税別)
杭支持オプション69,200円(税別)
杭支持オプション フローティング96,880円(税別)

サポート内容

  • バージョンアップ無償提供
  • 電話問い合わせテクニカルサポート
  • 問い合わせサポート(電子メール、FAX)
  • ダウンロードサービス
  • 保守情報配信サービス

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