建設DXは今まで、大企業が大規模工事を行うために用いるものというイメージがありました。例えば、元請け企業はシステムを導入して図面はデータで共有、現場ではタブレットで見ているが、下請け事業者は紙で図面を見ているという場面も珍しくありませんでした。そのため、小規模、中規模の企業が多い下請け企業においては、大掛かりな投資を必要とするデジタル化はなかなか浸透しませんでした。
しかし、建設業界における労働人口高齢化、人材不足といった喫緊の課題に対し、建設DXによる業務効率化や生産性向上は必要不可欠な状況になっています。デジタル技術の進歩により低価格で導入できるシステムやソリューションなども開発され、小規模、中規模事業者にも導入しやすい環境が整ってきています。