主な内容
- 簡易モデル化
- 【解析結果】温度分布 観客席 床高さ+0.8m
- なぜ大規模空間は計算負荷が高い? など
建設分野における逆解析。設計の中でどう活用する? ~延岡駅舎の事例~
FlowDesigner解析事例第34回は、駅舎における半屋外空間の風・温熱環境の検討です。周囲の状況を確認する予備解析を実施後、逆解析を使用して間仕切りの最適配置、樹木の最適配置を検討します。
延岡駅周辺の風環境を解析するため、まず外気風(流入風)の条件を確定したい。延岡駅に最も近い気象台(延岡気象台、観測高さ19m<メートル>)の過去の観測データを使用したいが、駅近くには急峻な地形があるため、観測データにある卓越風向・平均風速とは異なる可能性が考えられる。
気象データを基に広域モデル(10×6km<キロメートル>)・準広域モデル(3×2km)の風環境解析を行い、外気風の条件を検討する。
現状の設計案について、駅舎内部の風環境を把握するため風環境評価解析をする。本来、風環境評価解析は屋外の評価で用いられるが、下図の通り駅舎に半屋外空間があり強風が吹き込む可能性があるため、本方式を適用する。なお評価は「村上方式」を使用する。
室内に西風が強く流入する可能性があることが分かった。その対策案として、半屋外空間に間仕切りを設ける。逆解析(開口率感度)を使用して、「どのように間仕切りを設ければ、効果的に外気の流入を防げるか」を検討する。
解析3と同様、「室内に西風が強く流入すること」への対策として植栽を検討する。逆解析を使用して、「どこに樹木を配置すれば、効果的に外気の流入を防げるか」を求める。
間仕切りの配置検討について、FlowDesignerを使用し解析を行った結果です。図では、半屋外空間の「風速を弱めるんはどうすればよいか」を表しています。赤色が強い部位は優先的に開口した方がよい部位、青色が強い部位は閉じた方がより部位になります。
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FlowDesigner解析事例 逆解析を使った駅舎環境設計事例1
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