主な内容
- 建築分野での逆解析技術の適用
- 検討の流れ
- 対策案 間仕切り配置検討 など
大型ビル・施設での導入が増えているダブルスキンの効果とは?
ダブルスキンとは、外壁とガラスを2重構造にし、間に発生する空気を対流させて空調負荷を低減させる建築手法です。夏は外壁からの熱の侵入を防ぎ、冬は温められた空気を空調として活用できる効果があります。今回はこのダブルスキン構造にどのような効果があるのか、季節ごとに比較します。
5階建てのオフィスビルの西側において、「5月14時」を想定した条件下でダブルスキン構造内の気流・温度分布を確認する。季節によりいくつかのパターンをすばやく比較するため、できるだけ簡易モデル化して解析を行いたい。
本来、建物と周囲の空間を含めた範囲をモデル化する必要があります。しかし、ビルの西側が連続的なダブルスキン構造となっているため、評価領域をビル全体ではなく一部分をカットして検討します。
メリット | 簡単にメッシュ数を減らせるため・・・ 短時間で計算が可能。 安定した解析結果を得やすい。 初期検討、ケース比較に向いている。 |
---|---|
デメリット | 空間全体で起こる大局的な現象を見落とす可能性があるため・・・ 切り取り対象の選定は慎重にする必要がある。 実現象に即したモデル化ではない。 |
各条件を次のように設定します。
メッシュを総分割数1,021,032(X 163、Y 27、Z 232)に分割します。
FlowDesignerを使った解析結果は図のようになりました。図では、矢印の向きで風向、矢印の色で温度を表しており、1度の表示で複数の項目を確認できます。ビルの上層階程、温度が高く、流速が大きくなっていることが分かります。
さらに詳しく解析方法やシミュレーション結果を知りたい方へ-無料資料ダウンロード
本トピックスでご紹介しきれなかった内容を資料にまとめています。もちろん無料!ぜひお役立てください。
FlowDesigner解析事例 ダブルスキンの効果検討
主な内容