穴・2軸加工のみで完結する部品加工であればSOLIDWORKSにアドインするSOLIDWORKS CAMのツールパス自動作成機能を使って、迅速な加工時間の算出・見積りが可能です。
ほとんどの3次元CAMで加工時間の算出は可能ですが、自動的にツールパスを作成できる機能を持ったCAMが選定のポイントです。
加工プラグラム作成だけでない、CAMの活用方法
CAM導入のメリットは加工プログラムを作成できることだけではありません。「加工見積り」の標準化ツールとして活用できます。
得意先から供給されたデータを元にCAMでツールパス(加工経路)を作成することで、おおよその加工時間を把握でき、その時間から見積りを算出することができます。
CAMは単なる加工プログラム作成のツールではない
ほとんどのCAMシステムで、作成したツールパス(加工経路)から加工時間を算出する機能を持っています。算出された加工時間を元に加工金額を見積もることができます。
図面や3Dモデルを見て「長年の勘」を頼りに加工時間を見積もっている場合、経験値によって大きく見積りが変わってしまいます。しかし、CAMを使うことで「使用工具」「加工方法」「加工条件」など具体的な情報を元に加工時間を算出するため、勘に頼らない見積りができるのです。
など見積りのばらつきを抱えている場合は、CAMを活用した加工見積りを行うことが改善策の一つとなるかもしれません。
実はCAMで算出された加工時間をそのまま見積りに使っても良い結果は生まれません。活用するためには算出された時間にノウハウ値(3軸加工機ならば1.2~1.3倍が多い)を掛けた値を得る必要があります。
この理由はCAMの加工時間は主に以下の時間を考慮できていないからです。
そのため、CAMで算出された時間に工夫を加えることで現実的な時間を見積もることができます。特に加速・減速は加工方法や工作機械ごとに左右されるため、経験値を蓄積する必要があります。
最初は工作機ごとにノウハウの蓄積が必要になりますが、CAMを持っている方は今日から加工の見積りにも活用してみてはいかがでしょうか。
また、CAMを持っていない方はCAMの導入で加工の見積りに取り組んでみてはいかがでしょうか。CAMで見積り用に作ったツールパスは、加工プログラムとして活用もできるので一石二鳥で加工現場の効率化を推し進められます。
穴・2軸加工のみで完結する部品加工であればSOLIDWORKSにアドインするSOLIDWORKS CAMのツールパス自動作成機能を使って、迅速な加工時間の算出・見積りが可能です。
ほとんどの3次元CAMで加工時間の算出は可能ですが、自動的にツールパスを作成できる機能を持ったCAMが選定のポイントです。
SOLIDWORKS 2012より搭載されたCosting機能では、加工というミクロな視点ではなく、製造というマクロな視点からコスト見積りを行えます。
SOLIDWORKSの部品モデルの加工部位ごとにフィーチャー認識して部品製造に要する加工時間、コストを算出することが可能です。誰でも簡単に、そして誰でも同じ製造コストを算出することが可能です。