ラティス、設備の動作を検証する「XVL動的シミュレーション(XDS)」の発売開始 ~“動く” 仮想設備で新設備の立ち上げを支援~
ラティス・テクノロジー株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:鳥谷 浩志、以下:ラティス)は、”動く”仮想設備を用いて、設備開発の課題を可視化・検証し、立ち上げ遅れや手戻りを未然に防止する3Dシミュレーションツール「XVL動的シミュレーション(以下、XDS、英語名:XVL Dynamic Simulator)」を2025年6月23日(月)、新たにリリースしました。本製品は、設計段階において動的な干渉チェックやタイミング検証を可能にし、スムーズな設備立ち上げと工期短縮を支援します。また、XDSは2025年7月16日(水)~18日(金)に愛知県のAichi Sky Expoで開催される「人とくるまのテクノロジー展 2025 NAGOYA」(小間番号:128)で展示します。
製造業では、少量多品種や短納期への対応、熟練作業者の減少といった背景から、設備導入の迅速化・柔軟化が強く求められています。しかし、2D図面や静的な3Dモデルによる従来の設計・検証では、実際に設備を「動かしてみないと分からない」ような干渉やタイミングの不整合といった問題が見逃され、結果として据付時の手戻りや工程遅延の大きな要因となってきました。
こうした課題に対応するのがXDSです。XDS は、設備・作業者・製品の動きを1サイクル単位で可視化・検証できるシミュレーションツールです。ガントチャートUIと拘束条件により、リンクや曲線スライドといった動作定義も直感的に行え、定義負荷を大幅に削減します。さらに、XVL VRやヒューマンモデルとの連携により、作業者視点での作業性や安全性の評価も可能です。加えて、実機レスで工程を共有する再生機能も備えることで、生産技術関係者、設備メーカーが同じ動きを事前に確認しながら合意形成できる環境を提供します。
ポイント:設備・作業者・製品の動きを1サイクル単位で3Dで可視化
ポイント:リンク機構も簡単定義
ポイント:設備動作定義もガントチャートで直観的に操作
XDSが解決する課題とその効果
【課題1】 設備導入後に干渉が発覚
➜ 設計段階で「動的な衝突」をXDSで検出、スムーズな立ち上げを支援
XDSでは、設備・製品・作業者の動きを1サイクル単位で再現、時間軸に沿った干渉チェックが可能です。これにより、据付後に判明しがちだった「動的な衝突」を、設計の初期段階で発見でき、現地調整ややり直しを最小限に抑え、スムーズな立ち上げを支援します。
【課題2】 ラインを事前に検証したのに動作タイミングが噛み合わない
➜ XDSのガントチャートと3D再生で工程全体の動きを可視化
XDSは、直感的に操作できるガントチャートUIを採用しており、複数設備の動作タイミングを一元的に定義・管理できます。定義した動作はXVL Studio上で再生でき、工程全体の動きを視覚的に確認できます。これにより、関係者間での認識のズレを防ぎ、スムーズな合意形成につながります。
【課題3】 据付後の調整や手戻り発生コスト・工期が膨らむ
➜ XDSとXVL VR、ヒューマンモデルとの連携で据付前に現場感の再現・共有
XDSは、XVL VRおよびヒューマンモデルとの連携で、仮想空間での作業性・安全性評価にも対応。据付前に作業者視点での動作確認で設備導入後の手戻りリスクを大幅に低減します。さらに、VR中の姿勢データを3Dのヒューマンモデルに転写した分析など、教育や安全検証の用途にも活用できます。
ラティス・テクノロジー株式会社
ラティス・テクノロジーでは、デジタルトランスフォーメーションの重要性が叫ばれる中、DX時代を先取した「CAD+1」「Casual 3D」「3Dデジタルツイン」の三つのコンセプトに基づき、軽量3Dフォーマット技術「XVL」をベースとしたさまざまなソリューションを開発・ご提供しています。
本社 | 〒112-0004 東京都文京区後楽2-3-21 住友不動産飯田橋ビル10階 |
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サイト | ラティス・テクノロジー株式会社 |
代表取締役社長 | 鳥谷 浩志 |
資本金 | 7億円 |
設立 | 1997年10月 |
- * XVLはラティス・テクノロジー株式会社の登録商標です。
その他記載されている会社名および製品名は、各社の登録商標または商標です。