打ち合わせに大活躍!お手軽なCADリモート接続方法とは?

外出先でCADデータを見ながら打ち合わせをすることがあると思います。ノート型のモバイルワークステーションにCADを入れて持ち歩くのも良いですが、もっと手軽にCADデータを見る方法があります。

それはVPN接続でセキュアに社内ネットワークに接続できる「どこでもコネクト」とHPが開発した独自の圧縮技術でリモート・デスクトップが利用可能になる「HP Remote Graphics Software」を組み合わせ、CADリモート・デスクトップ環境を構築する方法です。この方法ならWindowsタブレットとインターネット環境さえあれば、手軽にCADデータを操作できます。ここでは、どのくらい手軽に接続できるのかをご紹介します。

接続方法1.タブレットから社内ネットワークにアクセス(VPN確立)

  1. どこでもコネクトのリモート端末用アプリケーション「BIG-IP Edge Client」を立ち上げる。
  2. リモートアクセス先のサーバー、ユーザー名、パスワードを入力し、社内LANに接続(2回目以降はサーバーやユーザー名は聞かれないため、接続ボタンのみで接続可能)。

BIG-IP Edge Clientを立ち上げ、各情報を入力し接続

接続方法2.HP Remote Graphics Softwareの起動

  1. 「HP Remote Graphics Software Sender」がインストールされている社内用ワークステーションに接続するために「HP Remote Graphics Software Receiver」を立ち上げる(注1)。
  2. ホスト名またはIPアドレスを入力し、コネクトボタンをクリック。
  3. ログイン画面が表示され、接続するCAD用ワークステーションのユーザー名とパスワードを入力すると、CAD用ワークステーションをリモートで操作できるようになる。
  • IPアドレスを入力

  • 接続先のCAD用ワークステーションのユーザー名とパスワードを入力

  • (注1)HP Remote Graphics SoftwareはHPワークステーションユーザーならHP Webサイトからダウンロードし、無料でご利用になれます。
    ZCentral Remote Boost(旧RGS)

実際にリモートで3DCADを遠隔操作してみたらどうなるか?

インターネット回線の速度にもよりますが、今回接続に使ったLTE回線では「多少のもたつき感はあるものの、お客様先や取り引き先での打ち合わせには問題ないレベルで3DCADを操作できる。」という感想をいただきました。

ただ、今回使用したWindowsタブレットが10.1インチということもあり、社内と同じようにCADを操作して設計業務をするにはさすがに厳しいと思います。その場合はノートパソコンやモバイルワークステーションからのリモート接続をお勧めします。

多少のもたつき感はあるものの、外出先での打ち合わせで使用する分には問題ない