初心者向けのRebro Viewerガイド

無償ツールでもこれだけの効果!

施工管理の業務を効率化するために、BIM(Building Information Modeling)の活用がますます重要になっています。その中でも、Rebro Viewerは、施工管理における重要なツールの一つとして注目されています。本記事では、Rebro Viewerの基本機能やメリット、準備しておいた方がよいことについて詳しく解説します。

Rebro Viewerとは

Rebro Viewerは、建築設備の設計や施工管理に特化したBIMビューアーです。無償で提供されており、直感的な操作性と豊富な機能を備えています。これにより、設計者や施工管理者が効率的にBIMデータを活用できるようになります。

施工管理における重要性

施工管理において、正確な情報共有と迅速な意思決定は非常に重要です。Rebro Viewerを使用することで、設計図やモデルを簡単に閲覧・確認でき、現場でのコミュニケーションがスムーズになります。

また、コメント機能を活用することで、設計者と施工管理者の間での情報交換が容易になり、ミスやトラブルの防止にもつながります。

Rebro Viewerの基本機能

このように、Rebro Viewerは施工管理の効率化と品質向上に大いに貢献するツールです。それでは、Rebro Viewerの基本機能について見ていきましょう。

BIMモデルの閲覧

Rebro Viewerの最も基本的な機能は、BIMモデルの閲覧です。ユーザーは3Dモデルを自由に回転、ズーム、パンすることができ、詳細な部分まで確認できます。これにより、設計図面だけでは把握しきれない細部まで視覚的に理解できます。

図面上のマウスカーソル位置周辺を拡大表示

コメント機能

施工管理において、設計者と現場スタッフの間でのコミュニケーションは非常に重要です。Rebro Viewerにはコメント機能が搭載されており、モデル上に直接コメントを追加できます。これにより、設計変更や修正点を迅速かつ正確に共有できます。

コメントで認識のズレを防止できる

図面の確認

Rebro Viewerでは、3Dモデルだけでなく、2Dの図面も確認できます。これにより、設計図とモデルを比較しながら確認することができ、施工ミスを防げます。また、図面上での寸法確認や注釈の追加も可能です。

図面で干渉検査の結果を確認

Rebro Viewerのこれらの基本機能を活用することで、施工管理の効率化と品質向上が期待できます。次項では、Rebro Viewerのメリットについてさらに見ていきましょう。

Rebro Viewerのメリット

Rebro Viewerは、施工管理の現場で多くのメリットを提供します。その主な利点についてご説明します。

無償で利用可能

Rebro Viewerは無償で提供されているため、コストを気にせずに導入できます。これにより、中小企業から大手企業まで、幅広い規模の組織が気軽に利用を開始できる点が大きな魅力です。

直感的な操作性

Rebro Viewerは、ユーザーインターフェイスが非常に直感的で使いやすい設計となっています。初めて使用するユーザーでも短時間で基本的な操作を習得できるため、導入後すぐに業務に活用できます。これにより、学習コストを抑えつつ、迅速な業務改善が期待できます。

BIMデータの活用

Rebro Viewerは、BIMデータを効果的に活用するための機能が充実しています。3Dモデルの閲覧やコメント機能、図面の確認など、施工管理に必要な情報を一元的に管理・共有できます。これにより、設計者と施工管理者の間での情報共有がスムーズになり、プロジェクトの進行が円滑に進むようになります。

これらのメリットを活用することで、Rebro Viewerは施工管理の効率化と品質向上に大きく貢献します。次項では、ほかのBIMビューアーとの比較について見ていきましょう。

Rebro Viewerと他ビューアーとの比較

Rebro Viewerは、ほかのBIMビューアーと比較しても多くの利点がありますが、iPhoneやiPadなどiOSタブレットでは使用できません。

その場合は、SPIDRERPLUSとS+BIMを利用するという選択肢があります。こちらは有償サービスとなりますが、Rebroと連携した活用が可能で、作成した設計データをさらに有効活用ができます。

S+BIMでできること

S+BIMは、BIMソフトウェアを新たにインストールせずにSPIDERPLUS上で3Dモデルの閲覧や属性情報の確認、計測、干渉チェックなどを行えます。主な機能は次の通りです。

  • リアルタイム同期
  • 色の塗り分け
  • 視点共有機能
  • 視点のブックマーク

SPIDERPLUS S+BIM

Rebro Viewerの導入準備

Rebro Viewerを効果的に導入するためには、いくつかの準備が必要です。ここでは、必要なソフトウェアとハードウェア、そして設計者が準備すべきことについて詳しく説明します。

必要なソフトウェアとハードウェア

Rebro Viewerをスムーズに動作させるためには、以下のソフトウェアとハードウェアが必要です。これらの要件を満たすことで、Rebro Viewerの機能を最大限に活用することができます。

オペレーティングシステムWindows 10以降
プロセッサーIntel Core i5以上
メモリー8GB以上
グラフィックカードDirectX 11対応のグラフィックカード
ストレージ500MB以上の空き容量

設計者が準備すべきこと

設計者がRebro Viewerを活用するためには、以下の準備が必要です。

  1. BIMデータの準備

    Rebro Viewerで使用するBIMデータをRebroで作成し、事前に準備しておくことが重要です。

  2. 操作トレーニング

    Rebro Viewerの基本操作を習得するためのトレーニングを用意しておいてもよいでしょう。大塚商会では、Rebroの操作教育メニューにカスタマイズして承っております。

    企業向けスクール

  3. コミュニケーションの整備

    設計者と施工管理者の間での情報共有を円滑にするためのコミュニケーション手段を整備しておくことが重要です。例えば、コメント機能を活用したフィードバックの方法を事前に決めておくと良いでしょう。

導入後のお悩みはCAD専門のエンジニアに直接相談

「Rebroを導入したがうまく運用できずに工数がかかっている」「BIMで効果的に使えていない」このようなお悩みは、大塚商会のCADエンジニアによるオンライン相談会(無料)でお聞かせください。

CADエンジニアによる BIM・CIM無料相談会(オンライン開催)