Rebroバージョンアップ完全ガイド ―最新版への切り替え方法と注意点を解説
Rebroとは? 設備設計に特化したBIM対応CAD
Rebroは、建築設備設計に特化したBIM対応CADソフトで、空調・衛生・電気などの設備設計業務で広く利用されています。BIMプロジェクトでは複数のメンバーが共同で作業するため、Rebroのバージョンを統一することが重要です。
Rebroのバージョンアップが必要な理由
1.操作性・連携機能の進化
Rebroは毎年アップデートされ、操作性や他ソフトとの連携機能が向上しています。古いバージョンを使い続けると、業務効率や設計精度の向上機会を逃す可能性があります。
2.図面の互換性問題
上位バージョンで作成された図面は、下位バージョンでは開けません。Rebro ViewerやRebro本体で「過去バージョン形式に変換」することで互換性を確保できますが、上位バージョンで追加された新機能は、変換後も下位バージョンでは表示されない点に注意が必要です。
過去バージョン形式に変換
3.社内環境の統一
Rebroのバージョンを社内で統一することは、BIMやDXを本格的に進めるための土台づくりです。「誰がどのバージョンを使っているか分からない」「このPCだけ古いまま?」といったトラブルを防ぐためにも、社内でのバージョン統一は重要な管理ポイントです。
Rebro最新版の入手方法とインストール手順
Rebroのライセンスには、初年度1年間の無償保守が含まれており、バージョンアップとサポート(電話、メール)が利用できます。
「購入者専用ページ」にログイン
NYKシステムズ社の「購入者専用ページ」にログインします。
インストーラのダウンロード
最新バージョンのインストーラをダウンロードします。
インストールのスタート
ZIPファイルを解凍し、「RebroInstaller.exe」を実行。インストーラを起動すると、ウィザード形式でインストールが進行します。
設定の引き継ぎ
旧バージョンがインストールされている場合は、初回起動時に「設定の引き継ぎ」ダイアログが表示されます。旧バージョンで使っていた設定をそのまま新しいバージョンに引き継ぐかどうかを選びます。
旧バージョンからの設定を引き継ぐ方法
設定の引継ぎダイアログボックス
設定を引き継ぐ場合
旧バージョンでカスタマイズしたテンプレート、ショートカットキー、表示設定などがそのまま使えます。ユーザーごとの作業環境が維持されるため、移行後すぐに業務を再開できます。再設定の手間が省け、バージョンアップの負担が大幅に軽減されます。
初期設定にリセットする場合
Rebroの標準設定に戻して、新しい環境でスタートできます。設定を一新したい場合や旧環境に不具合があった場合に有効です。
ただし、テンプレートやショートカットなどは再設定が必要になります。
- * 引き継ぎは一つ前のバージョンからのみ可能。
ライセンス管理サイトで社内のバージョンを一括把握
Rebroを導入すると、管理者は「ライセンス管理サイト」というWebサービスが無償で利用できます。このサービスでは、次のような管理が可能です。
- ライセンスの取得・使用状況の確認
- シリアル番号ごとのパスワード変更
- 利用者ごとのバージョン確認
- レポート出力による社内環境の可視化
これにより、社内のRebro環境を一目で把握し、計画的にバージョンアップができるようになります。
Rebroたよれーる保守でバージョン管理もDXも安心
大塚商会が提供する「たよれーる保守」は、Rebroのバージョンアップだけでなく、設備DXの推進や初心者サポートまでワンストップで支援するサービスです。
このような課題を解決します
- Rebro初心者の操作支援
- バージョンアップのタイミング管理
- IT専任者がいない企業でも安心の外部支援
- 設計・施工管理の業務効率化
他のたよれーるサービスもご用意
- Microsoft 365、Adobe CC、Dropboxなどの支援
- ネットワーク・セキュリティの保守
- 人材育成支援など、企業の困りごとをまるごとサポート
たよれーる保守を活用してRebroビギナーを育成も
Rebroを導入したものの、こんな悩みはありませんか?
- 初心者からの質問対応だけで半日が終わる……。
- 操作方法が分からず、業務が止まってしまう。
- BIMやDXを進めたいのに、教育まで手が回らない。
設備設計の現場では、CADの操作に慣れていないメンバーも多く、導入後のサポートが想像以上に負担になる場合があります。
BIM・DX推進には「人材育成」も不可欠
BIMやDXを進める担当者にとって、社内の環境整備だけでなく、Rebroを使いこなせる人材を育てることも重要なミッションです。しかし、すべてを社内で対応するのは現実的ではありません。特に中小規模の企業では、IT専任者がいないケースも多く、教育・サポートのリソースが不足しがちです。
そんなときに「Rebroたよれーる保守」の出番です。Rebro初心者へのトラブル対応を外部に任せることで、社内の負担を減らしつつ、スキルアップが期待できます。社内のRebro活用レベルを底上げし、BIMやDX推進をスムーズに実現しませんか?