水道管の計算 Ver.3がリリース

FORUM8新製品情報2023年9月:水工スイート バンドル製品

水道管の計算は、水道管における管厚選定、耐震計算、液状化の判定を行うプログラムです。管厚選定では、静水圧と水撃圧による内圧や土圧、路面荷重および地震力等による外圧に耐える強度を持つものとして設計します。耐震計算では、地震動による地盤変位を求めて、管体に発生する応力や歪みおよび継手の伸縮量を算定し許容値以下であることを判定します。

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Ver.3.0.0 改訂内容

  1. 公益社団法人 日本水道協会『水道施設耐震工法指針・解説 2022年版』に対応
  2. 耐震設計における管路の浮き上がりの検討に対応
  3. 横断方向の設計におけるゆるみ土圧の算出に対応
  4. H29道示基準の液状化の判定に対応
  5. 管の基準値の拡充

ゆるみ土圧への対応

水道管の計算は内外圧による管厚選定(常時の検討)および耐震設計が可能な製品です。外圧による管厚選定では、鉛直土圧および自動車荷重を考慮した計算を行いますが、鉛直土圧の考え方として、垂直土圧公式、マーストン溝型公式に加えてゆるみ土圧を選択可能としました。

Ver.3では単層地盤としてのゆるみ土圧に対応し、以下の式にて管に作用する鉛直土圧qを算定できます。

図1:ゆるみ土圧

浮き上がりの検討への対応

「水道施設耐震工法指針・解説2022(日本水道協会)」では、「II参考資料編」「III設計事例編」に液状化による管路の浮上に対する検討についての記載があり、Ver.3では、検討対象が耐震設計のときに液状化の影響を考慮した浮き上がりの検討を可能としました。浮き上がりの検討は、浮力およびその抵抗力により安全率Fsを算出します。

図2:浮き上がりの検討

管路に作用する揚圧力UDの考え方として、ケース1(地下水位以下の砂層が泥水状となって構造物底部に揚圧力として作用する考え方)と、ケース2(地下水位以上の地盤が有効上載圧として構造物底部に作用する揚圧力に寄与する考え方)があります。地下水位が高い場合は、両ケースは同程度の値となりますが、地下水位が低い場合はケース2の揚圧力が大きくなることから、Ver.3ではケース2の方法に対応しました。

液状化の判定 H29道路橋示方書対応

本製品の耐震設計では、液状化の判定も可能となっています。従来は液状化判定の適用基準としてH14道路橋示方書またはH24道路橋示方書のいずれかを選択可能としていましたが、Ver.3ではH29道路橋示方書も選択可能としました。

ボーリングXMLデータインポート対応

CIM機能の拡張として「地質・土質調査成果電子納品要領 平成28年10月 国土交通省」の「第2編 ボーリング柱状図編」で規定されている『ボーリング交換用データ』のインポートに対応しました。

水道管の耐震設計では、地盤(地層)データの入力が必要となりますが、地盤の入力画面においてボーリングXMLデータを読み込み、地盤データに反映できます。公開されているボーリング交換用データを利用すれば、地盤条件の入力の手間が省け、業務の効率化が期待できます。

図3:ボーリングデータのインポート

適用基準および参考文献

適用基準

設計指針公益社団法人 日本水道協会、『水道施設設計指針 2012』
耐震対策指針
  • 公益社団法人 日本水道協会、『水道施設設計耐震工法指針・解説 2022年版 I総論』
  • 社団法人 日本道路協会、『道路橋示方書・同解説 V耐震設計編 平成24年3月』
  • 社団法人 日本道路協会、『道路橋示方書・同解説 V耐震設計編 平成29年11月』

参考文献

  • 『水道施設設計耐震工法指針・解説 2022年版 II参考資料編』(公益社団法人 日本水道協会)
  • 『水道施設設計耐震工法指針・解説 2022年版 III設計事例編』(公益社団法人 日本水道協会)
  • 『水道施設設計耐震工法指針・解説 2009年版 設計事例集』(公益社団法人 日本水道協会)
  • 『水道施設設計耐震工法指針・解説 1997年版 設計事例集』(公益社団法人 日本水道協会)
  • 『水道排水用ポリエチレン管・継手に関する調査報告書 平成10年 9月』(公益社団法人 日本水道協会)
  • 『下水道推進工法の指針と解説 -2010年版-』(公益社団法人 日本下水道協会)

製品価格

水道管の計算 Ver.3120,000円(税別)

フローティングライセンス価格

本体価格の40%を追加いただくことで、誰でもどこでもどのPCでも製品の利用が可能となります。

水道管の計算 Ver.348,000円(税別)

サブスクリプション価格

対象製品初年度1年
水道管の計算 Ver.3 サブスクリプション無償48,000円(税別)
水道管の計算 Ver.3 サブスクリプションフローティング67,200円(税別)

サポート内容

  • バージョンアップ無償提供
  • 電話問い合わせテクニカルサポート
  • 問い合わせサポート(電子メール、FAX)
  • ダウンロードサービス
  • 保守情報配信サービス

本製品を除くお得なスイート製品については、製品情報にてご確認ください。

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