マンホールの設計・3D配筋 Ver.10がリリース

FORUM8新製品情報2024年7月(水工スイートに含まれる製品です)

本プログラムは、マンホールの常時の設計検討、レベル1、レベル2地震時の耐震設計および集水桝の設計を行うプログラムです。マンホールの常時および集水桝の検討では平版解析、ラーメン解析などより断面力を算出します。マンホールの常時の検討は主に「東京都下水道サービス株式会社、特殊人孔構造計算の手引き」に準じた内容となります。マンホールの地震時検討では「公益社団法人 日本下水道協会、下水道施設の耐震対策指針と解説-2006/2014年版-」に準じ、応答変位法により断面力を算出します。

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Ver.10.0.0 改訂内容

  1. 「特殊人孔構造計算の手引き(R5.4)」対応(常時浮き上がり照査拡張、ハンチ端曲げ照査)
  2. 水道基準における変位振幅算出の拡張
  3. 開口部のFEM解析の機能拡張、改善
  4. 液状化の判定結果の自動反映に対応

特殊人孔構造計算の手引き(R5.4)対応

「特殊人孔構造計算の手引き」(東京都下水道サービス株式会社)が令和5年4月に発刊されました。手引きでは、浮き上がりの検討における安全率の算定式に上載土のせん断抵抗が明記され、また、「共同溝設計指針(S61)」(日本道路協会)を参考に周面摩擦抵抗を考慮できることが記載されました。Ver.10では、上載土のせん断抵抗を考慮可能とし、せん断抵抗を考慮する範囲は図1のような土砂重量の扱いに応じた自動決定のほか、直接指定も可能としています。周面摩擦抵抗は以前より周面摩擦力度を直接指定することで考慮可能でしたが、土質条件から周面摩擦力度を算出することを可能としました。

部材照査については大きな変更はありませんが、ラーメン解析を行う際の曲げ照査をハンチ端で行うことが明記されました。以前より水平方向ラーメン解析ではハンチ端での断面照査は可能としていましたが、鉛直ラーメン解析においてもハンチ端での照査を可能としました。

水道基準による地盤の変位算出の拡張

Ver.9では、地盤の変位振幅の算出基準として下水道基準と水道基準の選択を追加しましたが、Ver.10では水道基準における地盤変位算出の扱いを拡張しました。「水道施設の耐震設計入門(H26.12)」(日本水道協会)に記載されているように、レベル1地震時には「駐車場設計・施工指針 同解説(H4.11)」(日本道路協会)の速度応答スペクトルを用いて算出できるよう、基準の選択を追加しています。

水道基準の地盤のせん断弾性波速度Vsiは、10-3レベルのひずみと10-6レベルのひずみがありますが、速度応答スペクトルに「駐車場設計・施工指針」を用いるときは、10-6レベルのひずみを用いて算出します。

液状化の判定結果の反映

本製品の地震時における浮き上がりの検討時では、各層を液状化層とみなすかどうかの入力が必要となります。また、本管接合部の照査において、地盤の液状化に伴う地盤沈下による抜き出し量の検討を行う場合には、液状化による地盤沈下量を入力する必要があります。本製品には液状化の判定機能がありますが、従来、液状化の判定結果は上記の設定に自動的に反映されることはありませんでした。Ver.10では液状化の判定結果より、液状化とみなす層や液状化による地盤沈下量を自動で反映することが可能となり、設定の手間の低減や入力ミスの削減が期待できます。

開口部FEM解析の機能拡張

本製品の開口部の照査では、オプションライセンスにより矩形平板や円形平板のFEM解析が可能となっており、開口寸法や支持条件、作用荷重を自由に指定できます。照査位置も任意に指定でき、Mmax,Mmin位置の自動抽出も可能ですが、Smax, Smin位置の自動抽出にも対応しました。

また、計算書においては、開口寸法の形状図の追加などの改善も行っています。

その他の対応項目

Ver.10では、前述した項目以外にも、最小鉄筋量の照査拡張(500mm2/m)、開口計算モデルの自動生成機能拡張、入出力改善など多数の機能追加、改善を行っております。今後もユーザ様の利便性を向上させるよう、機能強化を行って参ります。

適用基準及び参考文献

適用基準

設計計算公益社団法人 日本下水道協会、下水道施設の耐震対策指針と解説-2014年版- 平成26年 5月
公益社団法人 日本下水道協会、下水道施設の耐震対策指針と解説-2006年版- 平成18年 8月
東京都下水道サービス株式会社、特殊人孔構造計算の手引き 令和5年 4月
東京都下水道サービス株式会社、特殊人孔構造計算の手引き 平成16年 6月
BIM/CIM基準要領国土交通省 3次元モデル成果物作成要領(案)令和3年3月

参考文献

  • 公益社団法人 日本下水道協会、下水道施設耐震設計例-管路施設編-2015年版 平成27年 6月
  • 公益社団法人 日本下水道協会、下水道施設耐震設計例-管路施設編-2001年版 平成13年 4月
  • 公益社団法人 日本下水道協会、下水道施設耐震設計例-処理場・ポンプ場編-2002年版 平成14年 8月
  • 公益社団法人 日本水道協会、水道施設耐震工法指針・解説 2009年版 平成21年 7月
  • 公益社団法人 日本道路協会、道路橋示方書・同解説 I 共通編 平成24年 3月
  • 公益社団法人 日本道路協会、道路橋示方書・同解説 IV下部構造編 平成24年 3月
  • 公益社団法人 日本道路協会、道路橋示方書・同解説 V耐震設計編 平成29年 3月
  • 公益社団法人 日本道路協会、道路橋示方書・同解説 V耐震設計編 平成24年 3月
  • 公益社団法人 日本道路協会、道路橋示方書・同解説 V耐震設計編 平成14年 3月
  • 公益社団法人 日本道路協会、道路土工 カルバート工指針 平成11年 3月
  • 公益社団法人 日本道路協会、道路土工 擁壁工指針 平成11年 3月
  • 東・中・西日本高速道路、設計要領 第2集 -カルバート編- 平成26年 7月
  • 東京都下水道サービス株式会社、下水道施設耐震構造指針(管路施設偏) 平成14年 4月
  • 一般社団法人 日本建築学会、鉄筋コンクリート構造計算用資料集 平成14年 2月
  • 公益社団法人 土木学会、構造力学公式集 昭和61年版 平成15年 3月
  • 公益社団法人 土木学会、2006年制定 トンネル標準示方書 開削工法・同解説 平成18年 7月
  • (社)農業土木学会、土地改良事業計画設計基準 設計「農道」基準書・技術書 平成17年 3月
  • (社)農業土木学会、土地改良事業計画設計基準 設計「ポンプ場」基準書・技術書 平成18年 3月
  • 公益社団法人農業農村工学会、土地改良事業計画設計基準 設計「水路工」基準書・技術書 平成26年 3月

製品価格

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これからまとめて買いたい方は

水工スイート 価格(通常)

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水工スイート 価格(単体製品ユーザー)

新規1年目

マンホールの設計・3D配筋 Ver.10250,000円(税別)
開口部拡張オプション40,000円(税別)

フローティングライセンス価格(新規1年目)

本体価格の40%を追加いただくことで、誰でもどこでもどのPCでも製品の利用が可能となります。

マンホールの設計・3D配筋 Ver.10100,000円(税別)
開口部拡張オプション16,000円(税別)

サブスクリプション価格(2年目以降費用)

マンホールの設計・3D配筋 Ver.10初年度無償
2年目以降:100,000円(税別)
開口部拡張オプション初年度無償
2年目以降:16,000円(税別)
マンホールの設計・3D配筋 Ver.10 フローティング初年度無償
2年目以降:140,000円(税別)
開口部拡張オプション フローティング初年度無償
2年目以降:22,400円(税別)

サポート内容

  • バージョンアップ無償提供
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  • 問い合わせサポート(電子メール、FAX)
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