『BIM・CIM実践支援サービス』に含まれている『Revit』活用のための講習は、計5回にわたって行われた。折しも新型コロナウイルスの感染が拡大していた時期であり、講習は全てオンラインで行われたが、「マンツーマンで学ぶことができたので、多人数で学ぶリアルな講習よりも、むしろ身になったと思います。知りたいことをあらかじめメールで送っておくと、講習のときまでに答えを用意してくれるので、非常に効率良く学ぶことができました。画面共有で、操作シーンを直接見ることができるのも便利です」と語るのは、BIM推進室のサブリーダーで建築本部 工事長の栗原 健益氏である。
津久井氏は、「講師の方は『Revit』のエキスパートなので、さまざまな『裏技』をよく知っています。単なる操作方法だけでなく、より効率良く、効果的に使う方法を教えてもらえたので、活用に弾みがつきました」と満足そうに語る。津久井氏と栗原氏は、講習を受けながら実際に『Revit』を使って3件のパイロットプロジェクトを進めた。「初期段階からBIMモデルをレンダリングして、お客様に建築物の完成イメージを見せたところ分かりやすいと非常に好評で、普段なら時間のかかる施主との合意形成もスムーズにこぎ着けることができました。今後はBIMモデルをベースに、初期プレゼン、概算積算、受注後の施工計画までの一連の流れが完結する運用を目指していきたいです」と津久井氏は語る。