河本工業株式会社(ゼネコン事例)

オンラインの導入支援サービスでBIM活用の基盤を構築

河本工業株式会社は、建築・住宅・土木・鉄道工事などを請け負う総合建設会社でISO9001、ISO14001、ISO45001の認証を取得している。2010年代から3Dツールの活用に取り組んできた同社は、大塚商会を通じて『AECコレクション』を導入。BIMの普及によって建築の常識が変わるであろう10年後、20年後を見据え、活用の幅を広げている。

将来的なIT活用を見据えBIM推進に力を入れる

70年以上の歴史を持ちながらも進取の気性に富む河本工業は、早くからBIMの活用を目指してきた。「BIM元年」といわれた2010年代初めには、簡易的な3Dデザインツールを導入。顧客に3次元の完成予想図などを示したところ、「分かりやすい」と評判が次第に高まった。

経営トップの意向もあり、同社は2020年4月に津久井氏をリーダーとする「BIM推進室」を設置。「完成予想図を作るだけでなく、積算の合理化や建物の保守・管理、現場の安全管理の強化など、10年後、20年後には当たり前になっているであろうことを先んじて実現し、業界の先頭を走り続けるための計画を進める部署です」と津久井氏は説明する。

オンライン講習でより効果的な活用支援を実現

『BIM・CIM実践支援サービス』に含まれている『Revit』活用のための講習は、計5回にわたって行われた。折しも新型コロナウイルスの感染が拡大していた時期であり、講習は全てオンラインで行われたが、「マンツーマンで学ぶことができたので、多人数で学ぶリアルな講習よりも、むしろ身になったと思います。知りたいことをあらかじめメールで送っておくと、講習のときまでに答えを用意してくれるので、非常に効率良く学ぶことができました。画面共有で、操作シーンを直接見ることができるのも便利です」と語るのは、BIM推進室のサブリーダーで建築本部 工事長の栗原 健益氏である。

津久井氏は、「講師の方は『Revit』のエキスパートなので、さまざまな『裏技』をよく知っています。単なる操作方法だけでなく、より効率良く、効果的に使う方法を教えてもらえたので、活用に弾みがつきました」と満足そうに語る。津久井氏と栗原氏は、講習を受けながら実際に『Revit』を使って3件のパイロットプロジェクトを進めた。「初期段階からBIMモデルをレンダリングして、お客様に建築物の完成イメージを見せたところ分かりやすいと非常に好評で、普段なら時間のかかる施主との合意形成もスムーズにこぎ着けることができました。今後はBIMモデルをベースに、初期プレゼン、概算積算、受注後の施工計画までの一連の流れが完結する運用を目指していきたいです」と津久井氏は語る。

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