株式会社フォルム建築計画研究所(設計事務所事例)

BIM活用へ2度目のチャレンジ
若手社員を中心に運用支援を活用して会社の新たな強みを創出

株式会社フォルム建築計画研究所は、共同住宅の企画・設計を得意としている一級建築士事務所だ。取引先への提案力や、設計業務の効率改善を目指し、BIMツール「Autodesk Revit」を導入。3Dモデルによる修正効率と検証精度の向上を実現するとともに、若手社員のBIMツールのスキルアップにもつなげている。

Revitスクールで若手社員を中心にBIM活用を推進

同社は事務機器などの導入で長年取り引きしていた大塚商会を通じ、2013年にBIMツールRevitの導入を試みた。ところが、当時は業務が多忙で若手社員も少なく、実運用には至らなかったという。

しかし、BIM活用は待ったなしの重要な課題の一つだった。そこで、若手社員を中心に大塚商会のRevitスクールに参加させるという形で、BIMツールRevitを2020年に再度導入。本格的にBIMへと移行することにした。

「大きな案件を抱えているベテラン社員は現場に呼び出されることが多く、落ち着いて新しいことに取り組めないことが前回の反省点でした。今回は若手社員にBIMツールを活用してもらい、その導入メリットを体感してもらうことで社内に広めようと考えました」

ビジュアライゼーションツールEnscapeも追加導入

社内でRevitの活用がある程度浸透した段階で、同社はビジュアライゼーションツール「Enscape」も追加導入している。Revitで作成した3Dモデルを基に、高精度なウォークスルーなどが実現できるため、3Dモデルを活用したプレゼンテーションが容易に行える環境を整えられた。

利用者からは、「Revitのデータを修正すると、Enscapeにリアルタイムで同期されてビジュアルに反映されることが一番の魅力です。レンダリングもきれいに行え、さまざまな角度から建物の内部を確認できるので、すごく便利です」、「操作がとても簡単なので、誰でもすぐに使えるようになると思います。以前のレンダリングソフトと比べて、処理も非常に高速になりました」といった声が上がっている。

Revitの活用で修正漏れを予防し3Dモデルで検証精度も大幅に向上

Revitを活用して実感している顕著な導入効果は、以前と比べて修正漏れがなくなったことだという。また、設計段階で行う図面の検証精度が向上したことも大きな導入効果だという。

現在は、BIM活用の醍醐味(だいごみ)でもあるRevitの「Work Sharing」機能を用いて複数の担当者による共同作業にも着手している。今後は、Revitの活用に関する社内ルールを明確にして、操作手順などを標準化することで誰もが高品質な設計業務を行える環境を整備したい考えだ。それにより、同社の強みである企画力のさらなる向上を目指す。

RevitのWork Sharingを利用した図面の同時編集

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