テンプレート設計を活用した自動設計

CADの自動設計を身近に

大塚商会が製造業のお客様に対し、CAD関連の技術サポートをさせていただく中で、「多様化する顧客要望に応えたい」「高度な設計スキルを習得したい」といったご相談をよくいただきます。これら課題の原因を「課題解決に向けた時間を捻出できない」と考えた場合、解決策としては「自動設計」が非常に有効な手段となります。

しかし、自動設計システムの構築には多くの時間と費用がかかり、そのハードルが少々高いのも事実です。そこで当社は、このハードルを低くできないかという観点から「テンプレート設計手法」を提唱しています。

テンプレート設計手法を詳しく知りたい方は……

「自動設計のハードルを低くしたい」そんな思いから生まれた大塚商会のテンプレート設計手法について、資料で詳しくご紹介しています。無料ですので、ぜひお気軽にお取り寄せください。

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自動設計とは

自動設計とは

自動設計はCADソフトウェアが提供する機能の一つで、設計の一部を自動化することができます。これには、設計者が手動で全ての変更を追跡する必要がなく、時間と労力を大幅に節約ができるという利点があります。

例えば、ある機械の部品の形状やサイズを変更した場合を考えてみましょう。自動設計機能があれば、その部品と関連する他の部品やアセンブリ(部品の組み合わせ)の形状やサイズも自動的に更新されます。これにより、全体の設計が一貫性を保つことができ、設計者は各部品の関連性を手動で追跡する手間を省けます。

自動設計システムの課題

自動設計は非常に有効なシステムですが課題もあります。まず、自動設計システムの設定は複雑で、多くのルールやパラメータを理解して設定する必要があります。そのため、導入と維持には高度な技術と高いコストが必要になります。また、システムは設定されたルールに基づいて動作するため、予期しない設計の変更や特殊な要件に対応するのが難しい場合があります。これらの理由から自動設計システムの導入ハードルは高いものと考えられています。

テンプレート設計とは

テンプレート設計とは、3Dモデルや図面のひな型(テンプレート)をあらかじめ用意して、それを基に新たな設計を行う方法です。例えば、ある種の機械には共通の部品が多く含まれる場合、それらの部品をテンプレートとして保存しておけば、新たな機械を設計するときにそのテンプレートを使って設計を始められます。これにより、設計時間を大幅に短縮できます。

テンプレート設計環境を構築することで「課題解決に向けた時間の捻出」という冒頭の課題を解決できますが、それ以外にも次のような効果を期待できます。

メリット1.若手設計者への技術伝承

経験豊富な設計者が作成したテンプレートは、その設計者が持っている知識や技術・経験を形にしたものと言えます。このテンプレートを使うことで、若手の設計者はその知識や技術を直接学べます。

メリット2.顧客ニーズに対応した製品展開

一度作成したテンプレートからは、さまざまなバリエーションの製品を簡単に設計できるようになります。特定の機能を追加したい、あるいは特定の部分を異なる素材で作りたいといった要望があった場合、テンプレートを元にその部分だけを変更することで、市場や顧客のニーズに合わせた製品を効率よく提供することができます。

メリット3.標準化によるコスト削減、品質向上

テンプレートを基に新たな設計を行うことで、設計のプロセスや結果が一定の基準に従うようになります。これにより、設計ミスが減少し、設計の品質が一定に保たれます。

事例

テンプレート設計スターターキット(TDSキット)

大塚商会は、より時間や費用をかけずに環境を構築できる、メンテナンスが容易に実施できるといったことを実現できるよう、Excelをベースにした「テンプレート設計スターターキット(TDSキット)」を開発しました。TDSキットを活用すると、ノーコードで自動設計環境を構築できたり、Excelで作成されている技術計算シートなどもそのまま流用できたりといったメリットがあります。

テンプレート設計を活用した自動設計のご提案

テンプレート設計の環境構築や運用方法は、七つのステップに分けて考えることで効率的に進められます。環境構築~運用のベストプラクティスに関しては、資料をダウンロードしてご確認ください。

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テンプレート設計を活用した自動設計のご提案

主な内容

  • テンプレート設計とは
  • テンプレート設計環境構築
  • テンプレート設計立ち上げプロセス

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