大塚商会では、CAEソフトウェアを幅広くご用意しています。適したCAEソフトウェアの選定から導入後のサポートまでご支援します。
【不良別】射出成形シミュレーションの活用例
どのような成形不良が射出成形シミュレーションで評価できるのか?
前回は業種別や職種別に活用例をご紹介しました。今回は、現象である「成形不良」に着目し、不良別にシミュレーションの活用例をご紹介します。
代表的な成形不良と活用方法
主に、樹脂の流れに起因する不良や収縮に起因する不良をシミュレーションで予測することができます。試作や量産を行う前に成形不良を見つけ出し、対策に役立てられます。
どういった結果が出力されるか、SOLIDWORKS Plasticsの結果を中心にご紹介します。
流れに起因する不良:ウェルドライン
ウェルドラインは、金型内で溶融樹脂が合流し、細い線のような模様が発生する不良現象です。
シミュレーションを行うと樹脂の流れを可視化し、会合角からウェルドラインの発生を予測します。
流れに起因する不良:ショートショット
ショートショットは、成形品の肉厚不足などにより生じる不良現象です。キャビティに対して樹脂が充填できなくなることで発生します。シミュレーションでは、充填パターンや圧力、温度から発生の有無を予測します。
収縮に起因する不良:反り変形
反り変形は、キャビティ内での樹脂の不均一な収縮により生じる不良現象です。金型から取り出された成形品に変形が生じます。反り変形の結果から変形する方向や変形量を予測します。
収縮に起因する不良:ヒケ
ヒケは、成形品の表面にくぼみが発生する不良現象です。比較的厚みのある部位やリブやボスの裏側に発生します。ヒケの結果から発生部位と変形量を予測します。
CAEソフトで後工程をスムーズに
今回は代表的な四つの成形不良をご紹介しました。樹脂の流れや収縮は解析ソフトで評価することができます。射出成形シミュレーションにご興味がありましたら、お気軽に大塚商会までご相談ください。