3DEXPERIENCEプラットフォームを利用したコラボレーション

3DEXPERIENCEプラットフォームへのデータアップ方法

クラウド上のさまざまなツールとシームレスに連携できる3DEXPERIENCEプラットフォーム。一言で「連携」といってもどのようなことができるのか、今ひとつイメージできていない方が多いのではないでしょうか?

今回はSOLIDWORKSと3DEXPERIENCEプラットフォームへのつなぎ方、そしてどのような作業ができるのかをSOLIDWORKSを例にご紹介します。

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3DEXPERIENCEプラットフォームへの接続方法

SOLIDWORKSには「SOLIDWORKSデスクトップ」と、「3DEXPERIENCE SOLIDWORKS」の2種類がありますが、そのいずれも3DEXPERIENCEプラットフォームへ接続が可能です。

SOLIDWORKSデスクトップでは、プラットフォーム上で機能を提供する3DEXPERIENCE(R) Worksのロールの一つ「Collaborative Designer for SOLIDWORKS」に含まれるアプリ「3DEXPERIENCE Connector for SOLIDWORKS」を使用することでプラットフォームへ接続できます。

デスクトップ版SOLIDWORKSと3DEXPERIENCEへ接続するアプリ「3DEXPERIENCE Connectot for SOLIDWORKS」を使って接続

3DEXPERIENCE SOLIDWORKS 従来型との比較

コラボレーションの流れ

1.SOLIDWORKSデータをプラットフォームに保存

プラットフォーム上でデータを保存・管理するには、まずローカル環境にある既存のSOLIDWORKSデータをプラットフォームに保存します。

SOLIDWORKSデスクトップではアプリ「3DEXPERIENCE Connector for SOLIDWORKS」により追加されるアドイン「3DEXPERIENCE」によりタスクパネルからプラットフォームへアクセスし、クラウド上に直接データを保存できます。プラットフォーム上に保存されるとアイコンに変化し、リビジョンも付与されます。

まずはクラウド上にデータを格納

プラットフォーム上の保存領域となる「コラボレーションスペース」はアプリ「3D Space」により事前に作成しておきます。コラボレーションスペースはクラウド上のプライベートな領域内に作成され、安全にデータを保存、共有できます。SOLIDWORKSデータのほか、Officeをはじめとした文書や画像、動画などさまざまなデータを保存できます。

コラボレーションスペースを作成することで、プラットフォームを介してほかのユーザーとデータを共有できるように

2.コミュニティへ投稿

データを保存したリーダーは、Webブラウザーからプラットフォーム上に作成されたコミュニティへアイデアや意見を投稿します。投稿された情報はSNSや掲示板のように設計に関わるほかのメンバーが閲覧でき、コメントを追加することでコミュニケーションが可能です。プラットフォームにアクセスできればいつでもどこからでも投稿・閲覧できるため、時間や場所に制限されない効果的な意思疎通、迅速な意思決定が可能です。

  • コミュニティへ投稿

  • 画像や動画、3Dモデルを投稿し、コメントで意見交換

3.3D CADアプリでモデリング・コミュニティ投稿

コミュニティで部品作成の指示を受けた担当者が「xDesign」を使用して製品内で使用する部品のモデリングを行います。「xDesign」はブラウザーベースで3D CAD機能を利用できるアプリになり、デバイスを問わずCAD機能を用いて作業を行えます。

モデルを作成した後はプラットフォーム上に保存、コミュニティへ投稿すれば即座にメンバーと設計情報を共有ができます。

工業デザインに特化したクラウドベースの3D CAD「3D Sculptor」とは

ブラウザー上でxDesignを用いてモデリング。コミュニティへ作成したモデルを投稿して共有

4.作成したモデルをSOLIDWORKSで読み込み

コミュニティで部品が作成された報告を受け、製品設計の担当者が対象の部品をSOLIDWORKSに取り込みます。

SOLIDWORKSタスクパネルから3DEXPERIENCEの検索機能を用いて該当のモデルを検索し、検索結果からそのままドラッグ&ドロップでアセンブリモデルに挿入できます。

タスクパネルで検索し、ドラッグ&ドロップで部品を追加

挿入したモデルは通常の構成部品と同じように合致を定義し、組み付けることができます。SOLIDWORKSと3D CADアプリxDesign・xShapeはそれぞれ互いのモデルを直接開いて利用することができるため、異なるツール間であっても容易に連携できます。

モデルの面等を参照して合致を定義

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SOLIDWORKSと3DEXPERIENCEプラットフォームを利用したコラボレーション

主な内容

  • SOLIDWORKSと3DEXPERIENCEの接続
  • コラボレーション
  • 別拠点のSOLIDWORKSと連携