FlowDesignerで江の島を解析
第2回 江の島のエコハウスの自然通風を解析しよう
モデル化の次はFlowDesignerで江の島を解析してみよう!
第2回はいよいよFlowDesignerを用いた解析です。第1回で作成した地形モデルを用いることで、比較的簡単に広域な地形の影響を考慮しながら建物の自然通風解析を行うことができます。急傾斜を含む地域では、地形の影響を受け風の流れは大きく変化します。
そこで、FlowDesigner ネスティング機能を用いて、江の島にエコハウスを建てた場合の建物内の風の様子を解析します。
そもそもFlowDesigner ネスティング機能って何?
ネスティングとは、広域の解析結果を引き継いで特定範囲の詳細解析を行うことです。
江の島に置き換えると「島全体の風の流れ」を考慮した「建物内部の風の流れ」を解析することができます。ネスティング機能を用いない場合、数千万メッシュを要するような規模になります。ネスティング機能を用いれば「島全体」「建物周辺」の2回に分けることで、数百万メッシュ程度の計算となり計算負荷を軽減、計算時間を短縮できます。
まず、目的と江の島全体のモデルを確認しよう
江の島の右図の場所に通風性能のよいエコハウスを建てることを目的とする。第1回で作成した島全体を解析モデルとして、建物周辺・建物内部どのような風が流れるか解析します。
江の島の風の流れは?
風配図(注1)より江の島の卓越風を調べたところ、北北東と南西の風がよく吹くことが分かりました。
(注1) 独立行政法人 NEDO 局所風況マップ
エコハウスの間取りはどうなっているの?
エコハウスの1階と2階は下図のような間取りになっています。
解析にあたってどのようにメッシュ分割するの?
島全体とエコハウス周辺のモデルを次のようにメッシュ分割をしました。
モデル | メッシュ |
---|---|
島全体 | 1,518,176メッシュ(X:227、Y:152、Z:44) |
エコハウス周辺(ネスティング後) | 2,466,605メッシュ(X:185、Y:199、Z:67) |
条件は整いました、果たして結果は?
エコハウスの自然通風解析結果の詳細資料を無料でご用意しています。ご希望されるお客様はお気軽にお申し込みください。
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