主な内容
- モデルの簡略化設定
- 解析結果 温度分布(指定断面)
- 考察 など
大規模空間の検討に有効な「切り取り」
大規模空間を検討する場合、計算負荷が高くなりやすいという課題があります。大規模空間内が対称形な空間で成り立っている、もしくは決まったパターンが連続しているなどのルールがあれば、その一部分だけを切り取って計算負荷を抑えて検討できます。
この考え方は体育館やアリーナ、データセンター、工場などに生かせます。今回は体育館をピックアップしています。どのように切り取れば、効率よく温熱環境を検討できるでしょうか?
1辺が100m(メートル)、天井高さ30m程度の体育館について、冬場の温熱環境を検討する。空調・換気扇位置などに関するいくつかのパターンを比較するため、空間切り取りモデル(簡略化モデル)を使って、すばやく解析を行いたい。
対象となる空間が大規模、かつ線対称の構造となっているため、評価領域を体育館全体ではなく4分の1に切り取ります。
簡略化モデルを使うと、簡単にメッシュ数を減らせるため、次のようなメリットがあります。
反対に、空間全体で起こる大局的な現象を見落とす可能性を考慮する必要があります。そのほか、次の点に注意しましょう。
解析対象空間 | 体育館の4分の1のみを解析対象空間とする |
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流出入条件 | 空調機、観客席出入口、フロア入退場口を流出入対象とし、流量、吹出温度、寸法を設定する |
温度条件 | 天井、屋外に接する壁、観客席の壁、床に表面温度条件を設定する |
メッシュを総分割数3,552,696(X 196、Y 171、Z 106)に分割します。
FlowDesignerを使用し解析を行った結果です。図では、矢印の向きで風向、矢印の色で温度を表しており、一度の表示で複数の項目をご確認いただけます※。
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FlowDesigner解析事例 スポーツ施設の温熱環境検討
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