本連載では、FlowDesignerの逆解析を利用して、ノートPC内の熱をいかに下げるか検証していきます。第3回は、ノートPC内部の温度を下げるためにファンの風量をどのくらいにすれば良いか?を検証していきます。
主な内容
- 改善案(感度解析結果)検証
- 感度解析の特徴
- 逆解析を利用した製品開発設計
本連載では、FlowDesignerの逆解析を利用して、ノートPC内の熱をいかに下げるか検証していきます。第3回は、ノートPC内部の温度を下げるためにファンの風量をどのくらいにすれば良いか?を検証していきます。
現在、ノートPCの熱設計を検討している。基板上にはいくつかの発熱する部品が配置されており、筐体中央やや左のファンで吸気、2カ所の開口部から排気をして強制空冷をする。中央のCPUが最も発熱量の大きい部品で、CPUの内部温度が80℃以下になるようにしたい。
今回はファンの風量変更で目標達成を目指す。
中央にある発熱CPUを80℃にしたい
現在CPUは141℃
適切なファンの風量を求めるために、FlowDesignerの「感度解析」を実行する。感度解析を実行すると、条件をどのように変更すれば設計目標に近づけるか、その方向性が感度として表示される。1回の感度解析でさまざまな感度を得ることができるが、今回は「流量感度」に着目して改善案を検討する。
設計目標温度を設定
FlowDesigner 感度解析(流量感度)を行うと、ファンが赤く着色した。ということは、流量を増やした方が良いという結果となった。
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FlowDesigner逆解析3 ノートPC内の温度はファンの風量で変わるのか?
主な内容