社内マシン管理担当者様必見! Autodesk Inventorにはどのグラフィックボードを搭載すればよい?
Autodesk Inventor 2016の操作には、どのワークステーションを選べばよいのかを実際に検証テストを行いました。「Autodesk Inventorにはどのグラフィックボードが必要?」「Inventorが満足に動くワークステーションを探している」など、社内マシン管理者担当様必見です。
検証マシン6台のスペック
検証には、HP Z2 Mini G3、Z440、Z240、Z240 SFFの合計6機種を使用しました。OSは全てWindows 7 Professional SP1ですが、Z2 Mini G3のみWindows 10 Professionalも合わせて検証しました。
HP Z240 Workstation エントリ/ハイエンドモデル
- Intel Xeon E3-1225 v5(3.30 GHz)(CPU)(注1)
- SSD(SATA)+HDD(SATA)(ストレージ)
- 8MB(キャッシュ)
- 16GB(メモリー)
- 49,152MB(最大仮想メモリー)
- NVIDIA Quadro K2200(グラフィックス)
- 10.18.13.5887(グラフィックスドライバー)(注2)
- (注1)ハイエンドモデルはIntel Xeon E3-1270 v5(3.60 GHz)。
- (注2)ハイエンドモデルは10.18.13.5413。

モニターは別売
HP Z240SFF Workstation 省スペースエントリ/ハイエンドモデル
- Intel Xeon E3-1225 v5(3.30 GHz)(CPU)(注1)
- SSD(SATA)+HDD(SATA)(ストレージ)
- 8MB(キャッシュ)
- 16GB(メモリー)
- 49,152MB(最大仮想メモリー)
- NVIDIA Quadro K620(グラフィックス)
- 10.18.13.5456(グラフィックスドライバー)(注2)
- (注1)ハイエンドモデルはIntel Xeon E3-1270 v5(3.60 GHz)。
- (注2)ハイエンドモデルは10.18.13.5887。

モニターは別売
HP Z440 Workstation エントリモデル
- Intel Xeon E5-1620 v3(3.50 GHz)(CPU)
- SSD(SATA)+HDD(SATA)(ストレージ)
- 10MB(キャッシュ)
- 32GB(メモリー)
- 98,304MB(最大仮想メモリー)
- NVIDIA Quadro M4000(グラフィックス)
- 10.18.13.5887(グラフィックスドライバー)

モニターは別売
HP Z2 Mini G3 Workstation
- Intel Xeon E3-1225 v5(3.30 GHz)(CPU)
- SSD(M.2 PCIe)+HDD(SATA)(ストレージ)
- 8MB(キャッシュ)
- 16GB(メモリー)
- 49,152MB(最大仮想メモリー)
- NVIDIA Quadro M620(グラフィックス)
- 21.21.13.7295(グラフィックスドライバー)
仮想メモリーの設定
仮想メモリーの大きさをコンピューター上のメモリーより3倍の大きさにする。なお、初期サイズと最大サイズは同じにする。
使用モデルと計測内容
Autodesk Inventor 2016を使って、モデルデータを合計20項目の計測内容でテストしました。
使用モデル
構成部品の合計数 | 5,215 |
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部品 | 4,360 |
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ユニークな部品 | 265 |
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サブアセンブリ | 855 |
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ユニークなサブアセンブリ | 80 |
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計測内容
- ソフトウェア起動・終了
- 部品ファイルを選択・開く・編集
- 干渉チェック
- 平面図削除
- 断面図作成
- 全てのファイルを閉じる
- アセンブリファイルを開く・再構築・編集・保存
- フィーチャ再構築
- 標準3面図+アイソメ図作成
- 作図スケール変更
- 図面ファイル更新・保存 など合計20項目
検証結果 どのマシンが一番速く動作したのか?
一連の作業での比較結果詳細
このパフォーマンステストの詳細な数値結果は下図よりご確認ください。

時間比較結果

メモリー使用量比較結果
まとめ
- 総合的な処理速度において、Xeon E3-1270v5(3.60GHz)CPUを搭載したHP Z240 Workstation ハイエンドモデルが最も処理速度が速い。その次に同じCPUを搭載したSFFモデルが、その次にXeon E3-1225v5(3.30GHz)CPUを搭載したHP Z2 Mini G3 Workstationが速い結果となった。
- 特定の測定項目に大きなタイム差があるのではなく、各測定項目で少しずつタイム差があり、累積した結果上記の順位になった。
- 同じ環境で、Quadro K2200とQuadro K620の異なるグラフィックスボードを使用した場合、一連作業合計ではQuadro K2200を搭載した環境の方が速い結果となった。Autodesk Inventorでは、グラフィックスボードに搭載されているコア数、メモリー量が動作スピードに影響していることが分かる。より、大きなアセンブリデータで高速描画を求めるのであれば、さらにハイエンドのグラフィックスボードを検討する必要があると思われる。
- HP Z2MiniG3でWindows 7 SP1の場合とWindows 10の場合を比べると、Windows 7 SP1環境の方が総合的に速い。
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