NVIDIAを採用した製品は、プロフェッショナルのあらゆるワークフローを加速するように設計/開発されており、多くのクリエイターや技術者に選ばれています。
主な内容
- 検証項目と結果 Revit 2024
- 検証項目と結果 Infraworks 2024
- 検証項目と結果 Civil3D 2024
Lenovo最新モデルで検証
建設業界においてCADソフトは、設計から施工までのプロセスを効率化し、精度を高めるために欠かせないツールとなっています。特に、Revit、Infraworks、Civil3 D、Cyclone REGISTER 360といったソフトウェアは、建築設計、インフラ計画、土木設計、点群データ処理などの分野で広く利用されています。
これらのソフトウェアを快適に使用するためには、オフィス向けのパソコンではなく高性能なワークステーションが必要です。今回、Lenovoの最新モデルであるThinkStation P3シリーズとThinkPad P16v Gen 2を使用し、これらの建設系CADソフトのベンチマークテストを実施しました。テストの目的は、各モデルの性能を比較し、どのくらいのパフォーマンスで動作させることができるかを明らかにすることです。
ベンチマークテストでは、起動時間、モデルの読み込み時間、表示スタイルの変更、レンダリング時間など、実際の業務で頻繁に行われる操作を中心に評価しました。これにより、各デバイスの実用的な性能を具体的に把握することができます。
本記事では、各ワークステーションのスペックやベンチマーク結果を紹介し、建設業界の皆さまが最適なワークステーションを選択する際の参考となる情報を提供します。これにより、業務効率の向上やプロジェクトに貢献できることを期待しています。
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世界をリードする「NVIDIA」
NVIDIAを採用した製品は、プロフェッショナルのあらゆるワークフローを加速するように設計/開発されており、多くのクリエイターや技術者に選ばれています。
テストは以下の3機種のデバイスで実施しました。
各デバイスの主要スペックは以下のとおり。
デバイス名 | ThinkStation P3 Tower (DESKTOP-QU19Q6F) | ThinkStation P3 Ultra (DESKTOP-K12MOH3) | ThinkPad P16v Gen 2 (LAPTOP-255P0333) |
---|---|---|---|
CPU | Intel Core i7-14700 | Intel Core i7-14700 | Intel Core Ultra 7 165H |
メモリー | 64.0GB(55.9GB使用可能) | 32.0GB(25.6GB使用可能) | 32.0GB(22.2GB使用可能) |
グラフィック | NIVDIA RTX 2000 Ada Generation | NVIDIA T1000 8GB | NVIDIA RTX 2000 Ada Generation Laptop GPU |
ストレージ | 1.86TB | 951GB | 951GB |
Revit 2024を使用したベンチマークでは、以下の項目をテストしました。
検証項目 | ThinkStation P3 Tower | ThinkStation P3 Ultra | ThinkPad P16v Gen 2 |
---|---|---|---|
起動(初回) | 13.3秒 | 26秒 | 28.9秒 |
起動(2回目) | 10.4秒 | 20.2秒 | 24秒 |
開く モデルのアップグレード | 9.1秒 | 11.4秒 | 15.4秒 |
表示スタイル変更 | 0.6秒 | 0.7秒 | 0.8秒 |
切断ボックスの表示 | 0.7秒 | 0.9秒 | 1秒 |
レンダリング | 20秒 | 21秒 | 35秒 |
(別名)保存 | 2.1秒 | 2秒 | 2.7秒 |
Infraworks 2024では、地形データの読み込みやレンダリングなどをテストしました。
検証項目 | ThinkStation P3 Tower | ThinkStation P3 Ultra | ThinkPad P16v Gen 2 |
---|---|---|---|
起動(初回) | 8.3秒 | 11.9秒 | 13.2秒 |
起動(2回目) | 9秒 | 9.5秒 | 9.7秒 |
新規モデルを作成 | 9.2秒 | 10.4秒 | 10.8秒 |
地形:読み込み | 62.3秒 | 65秒 | 74.1秒 |
地形:再表示 | 88.1秒 | 91.6秒 | 109.9秒 |
衛星画像を読み込み、再表示 | 1.5秒 | 1.7秒 | 2秒 |
建物SHP読み込み、再表示 | 35.3秒 | 35.7秒 | 50.9秒 |
水灌線SHP読み込み、再表示 | 3.2秒 | 3.8秒 | 5.4秒 |
レンダリング | 2.7秒 | 3.4秒 | 3.5秒 |
Civil3 D 2024では、データの開く時間やサーフェススタイルの変更などをテストしました。
検証項目 | ThinkStation P3 Tower | ThinkStation P3 Ultra | ThinkPad P16v Gen 2 |
---|---|---|---|
起動(初回) | 17.5秒 | 22.6秒 | 24秒 |
起動(2回目) | 14.6秒 | 16.4秒 | 21.4秒 |
データを開く | 34.4秒 | 38.7秒 | 38.9秒 |
サーフェイススタイル変更 | 1秒 | 1.2秒 | 4秒 |
ビューイング4 | 0.1秒 | 0.2秒 | 0.7秒 |
点群からのサーフェイス | 7秒 | 7.3秒 | 12.5秒 |
(別名)保存 | 0.9秒 | 1.5秒 | 1.6秒 |
検証項目 | ThinkStation P3 Tower | ThinkStation P3 Ultra | ThinkPad P16v Gen 2 |
---|---|---|---|
レンダリング | 237秒 | 300秒 | 420秒 |
Cyclone REGISTER 360では、点群データのインポートや書き出し時間をテストしました。
検証項目 | ThinkStation P3 Tower | ThinkStation P3 Ultra | ThinkPad P16v Gen 2 |
---|---|---|---|
起動(初回) | 3.6秒 | 4.6秒 | 7.1秒 |
起動(2回目) | 3.4秒 | 4秒 | 6秒 |
リンクの作成 | 0.8秒 | 0.9秒 | 1秒 |
バンドルの最適化 | 0.4秒 | 0.7秒 | 1.3秒 |
点群データインポート | 6分2秒 | 7分49秒 | 9分24秒 |
書き出し(lgs形式) | 2分23秒 | 2分54秒 | 3分30秒 |
書き出し(e57形式) | 3分18秒 | 3分36秒 | 4分9秒 |
書き出し(rcp形式) | 7分42秒 | 10分14秒 | 17分17秒 |
今回のベンチマークテストを通じて、Lenovoの最新モデルであるThinkStation P3シリーズとThinkPad P16v Gen 2が、建設系CADソフトウェアにおいてどのような性能を発揮するかを詳細に評価しました。各ワークステーションの性能は、使用するソフトウェアや具体的なタスクによって異なる結果を示しましたが、全体的に見て、ThinkStation P3 Towerが最も優れたパフォーマンスを発揮しました。
ただし、コストパフォーマンスを考慮すると、ThinkStation P3 Ultraも非常に優れた選択肢となります。また、モバイルワークステーションであるThinkPad P16v Gen 2は、携帯性に優れており、現場への移動が多い技術者にとって非常に有用です。
総じて、今回のベンチマークテストの結果から、Lenovoの最新ワークステーションは、建設系CADソフトウェアを使用するプロフェッショナルにとって非常に有力な選択肢であることが明らかになりました。特に、レンダリングやデータの読み込み速度が速く、業務効率の向上に大きく寄与することが期待されます。これらのワークステーションを導入することで、プロジェクトの成功に貢献し、競争力を高めることができるでしょう。
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Lenovo P3 / P16v Gen2 建設系CAD検証データ
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