SOLIDWORKS 2025×HP ZBook Ultra G1a ―次世代AIワークステーションベンチマークレポート

専用GPUがなくてもここまでできる

Dassault Systemesをはじめとする主要なCADソフトウェアでは、ジェネレーティブデザインやAIベースの設計支援機能が本格的に実装されつつあります。AIによる演算処理には、より多くのCPU・GPUリソースやメモリーが必要となります。

本記事では、SOLIDWORKS 2025を用い、HPの次世代AIワークステーション「HP ZBook Ultra G1a 14インチ Mobile Workstation」による一連の操作パフォーマンスを、他モデルと比較しながら測定しました。

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検証に使用したワークステーションのスペック

 

機種ZBook Ultra G1a 14インチZBook Power 16インチ G11 AZBook Power 15.6インチ G10 AZBook Power 15.6インチ G10 A ハイパフォーマンスモデルZBook Power 16インチ G11
CPUAMD Ryzen AI MAX PRO 390 w /
Radeon 8050S
3.2GHz
最大5GHz(12コア)
AMD Ryzen 7 PRO 8845HS
3.8GHz
最大5.1GHz(8コア)
AMD Ryzen 7 PRO 7840HS w /
Radeon 780M Graphics
3.80GHz
最大5.1GHz(8コア)
AMD Ryzen 9 PRO 7940HS w/
Radeon 780M Graphics
4.0GHz
最大5.2GHz(8コア)
Intel Core Ultra 7 155H
1.4GHz
最大4.8GHz
(16コア/スレッド数22)(注1)
ハードドライブM.2 SSD
(PCIe–4x4 2280 NVMe)
M.2 SSD
(PCIe–4x4、NVMe、TLC)
M.2 SSD
(PCIe–4x4、NVMe、SED OPAL2、TLC)
SSD×2
(M.2 PCIe–4x4、NVMe、TLC)
M.2 SSD
(PCIe–4x4、NVMe、TLC)
キャッシュメモリー64MB24MB24MB24MB24MB
RAM64GB32GB DDR516GB64GB32GB DDR5
最大仮想メモリー196,608MB98,304MB49,152MB196,608MB98,304MB
グラフィックス
エンジン
Radeon 8050S Graphics
(プロセッサー内蔵)
NVIDIA RTX 1000 Ada Generation Laptop GPUNVIDIA RTX A1000 6GB Laptop GPUNVIDIA RTX 2000 Ada Generation Laptop GPUNVIDIA RTX 1000 Ada Generation Laptop GPU(6GB GDDR6)
グラフィックボード
ドライバーVer.
32.0.13031.301531.0.15.525531.0.15.458431.0.15.374231.0.15.5255
OSWindows 11 Pro 24H2Windows 11 Pro 23H2Windows 11 Pro 23H2Windows 11 Pro 23H2Windows 11 Pro 23H2
  • (注1)Pコア6個:基本1.4 / 最大4.8GHz。Eコア:基本900MHz / 最大3.8GHz。低消費電力Eコア:基本700MHz / 最大2.5GHz
  • * 検証では、仮想メモリーの大きさをコンピューター上のメモリーの3倍の大きさにし、初期サイズと最大サイズは同じにする。
  • * グラフィックスの基本設定を高パフォーマンスに設定。設定―システム―電源モードを「最適なパフォーマンス」に設定。
  • * 各計測作業前には必ずシャットダウンし、再起動する。LANケーブルは接続せず、ウイルスソフトなどほかのアプリケーションが起動されていないことを確認する。

NPUとは?

NPU(Neural Processing Unit)とは、AI(人工知能)の計算を効率的に行うために設計された専用のプロセッサーです。これまでCPUやGPUが行っていたAIの処理を、より高速かつ省エネでこなせるように開発されています。特に、ニューラルネットワークと呼ばれるAIの計算方法に最適化されており、画像認識や音声解析、自然言語処理などのタスクを素早く処理します。

AI処理に特化

AIの推論や機械学習で必要な計算を効率的に行う回路を備えている。

多数の演算ユニットで同時処理

複数の処理を同時に実行でき、大量のデータを短時間で処理可能できる。

低消費電力

必要な計算だけに集中するため、従来のCPUやGPUよりも電力を節約できる。

NPUの搭載により、クラウドやネットワーク環境に依存しない「エッジAI」が実現され、顔認証や物体検出、音声認識、翻訳、チャットボットなど、さまざまなAI技術が身近に利用できるようになります。

次世代 AMD Ryzen AI MAX PRO プロセッサー搭載モデル

AMD Ryzen AI Max PRO Series

CPU -AMD Zen 5-

最大16コア32スレッドにより、CAD、BIM、解析などの重負荷タスクでも安定した並列処理を提供。

NPU -AMD XDNA 2-

最大50TOPSの演算性能を備え、CPUやGPUの負荷を分散しながらリアルタイムに処理。

内蔵グラフィックス -AMD RDNA 3.5-

省電力ながら高速なレンダリングが可能で、2D / 3D表示やAI活用型ビジュアライゼーションにも対応。

大容量メモリー

最大128GBのLPDDR5Xメモリーを搭載可能で、うち最大96GBをGPU用VRAMとして動的に割り当てるユニファイドメモリーアーキテクチャを採用。

使用する部品

構成部品の合計数1,042
部品872
ユニークな部品55
サブアセンブリ170
ユニークなサブアセンブリ15

一連の操作時間比較 結果

mm:ss
 ZBook Ultra
G1a 14インチ
ZBook Power
16インチ
G11 A
ZBook Power
15.6インチ
G10 A
ZBook Power
15.6インチ
G10 A
ハイパフォーマンス
モデル
ZBook Power
16インチ
G11
ソフトウェア起動(1回目)0:050:040:090:060:04
ソフトウェア起動(2回目)0:040:030:040:030:03
アセンブリファイルを開く0:060:070:090:090:06
部品ファイルを選択0:010:020:010:010:01
部品ファイルを開く0:010:020:020:020:01
部品ファイルを編集0:030:040:040:040:03
フィーチャ再構築0:030:040:050:040:04
アセンブリファイル再構築0:010:020:020:010:02
アセンブリファイル保存0:010:010:010:020:01
干渉チェック1:211:321:311:281:32
アセンブリファイル保存0:010:010:010:010:01
標準三面図+等角投影図作成0:060:070:060:060:05
平面図削除0:010:010:010:010:01
作図スケール変更0:020:030:030:030:02
断面図作成0:020:020:020:020:02
アセンブリファイル編集0:010:010:010:010:01
図面ファイル更新0:080:100:100:100:09
図面ファイル保存0:030:040:040:040:03
アセンブリファイル保存0:010:010:010:010:01
全てのファイルを閉じる0:010:020:020:020:01
ソフトウェア終了0:010:010:010:010:01
合計2:132:342:402:322:24

考察

HP ZBook Ultra G1a 14インチモバイルワークステーションは、干渉チェックやフィーチャの構築などの高付加作業で最速のパフォーマンスを発揮した。これは、大容量メモリーとユニファイドアーキテクチャを採用したAMD Ryzen AI MAX PRO 390 プロセッサーが、SOLIDWORKSにおいて効果を発揮したと考えられる。

14インチのコンパクトサイズは持ち運びやすく、設計者が現場やクライアント先へ直接持って行って作業や打ち合わせを行う際に便利。現場で急に設計の修正や確認が必要になることもある方は、軽量で扱いやすいZBook Ultra G1aは、魅力的な一台になるだろう。

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