建築の未来が変わる!「BIM確認申請」とは? Archicadでの対応についても動画でご紹介

BIMがもたらす変化と、メリットとは?

建築業界に革命をもたらすBIM確認申請が、いよいよ本格化します。これまでの2次元図面による煩雑な手続きから、3次元のBIMモデルを活用した効率的で高精度な申請・審査へと移行することで、建築プロジェクトの未来が大きく変わろうとしています。

BIM確認申請とは

BIM確認申請とは、BIM(Building Information Modeling)モデルを用いた建築物の確認申請手続きを指します。

これまで建築確認申請は、CADで作成された2次元の図面(平面図、立面図、断面図など)を紙で提出するのが一般的でしたが、BIM確認申請では、建物に関するあらゆる情報がつまった3次元のデジタルモデル(BIMモデル)を活用することで、申請・審査の効率化、精度の向上を目指すものです。

BIM確認申請のスケジュール

国土交通省が示すスケジュールによれば、BIM確認申請は段階的に導入が進められます。

  • 2026年春からは、BIMソフトウェアで作成された図面データによる確認申請がスタートします。これは、BIMモデルから出力された2次元図面をデジタルデータとして提出する形を指します。
  • 2029年春には、いよいよBIMデータ自体を直接提出する形での確認申請が開始される予定です。これにより、審査側はBIMモデルを直接参照し、より高度な審査が可能になります。

出典:「建築BIMの社会実装に向けた取組について」(国土交通省)
(https://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/build/content/001762769.pdf)

BIM確認申請のメリット

審査期間の短縮が期待できる

BIM確認申請がもたらすメリットの一つが、審査プロセスの効率化です。BIMモデルを用いることで、これまでは人手で行っていた図面間の整合性チェックが格段に効率化されます。

将来的には、BIMモデルに付随する属性情報を用いて、自動で法適合判定を行うシステムの開発も期待されています。建ぺい率や容積率、高さ制限、採光や換気に関する法規など、複雑な建築基準法への適合をBIMモデルが自動的にチェックすることで、審査員の負担が軽減され、審査にかかる時間が大幅に短縮される可能性があります。

また、審査補助機能の活用により、各種構造計算や面積算定といった業務もより迅速かつ正確に行えるようになり、審査全体のスピードアップと質の向上に貢献するでしょう。

整合性の高い申請図書を作成できる

BIMソフトウェアを使用することで、変更が発生した場合でも関連する全ての図面やリストが自動的に更新されるため、整合性の取れた申請図書を効率的かつ正確に作成できます。手作業によるミスが減り、修正の手間も大幅に削減されます。

Web上で申請・対応ができる

窓口に出向かずにWeb上で申請手続きが完結し、審査側からの指摘事項への対応もオンラインで行えるようになります。移動時間や交通費の削減はもちろん、時間や場所にとらわれずに業務を進められるため、利便性が大きく向上します。

BIM確認申請に対応するにはどうすればよい?

BIM確認申請を行うためには、BIMに対応した専用のソフトウェアが必要です。現在、さまざまなBIM対応ソフトウェアが存在しますが、その中でも「Archicad」がお薦めです。

BIM人気ソフトウェアを比較(BIMナビ)

Archicadには、BIM確認申請に必要な機能を網羅した「敷地マネージャー」が搭載されており、この強力な機能については動画でも詳しくご紹介しています。

敷地マネージャー機能とは?

敷地マネージャー機能では、日本の法規に対応した敷地図面の作成、容積率・建ぺい率・用途地域などの敷地情報の入力・管理が可能です。さらに建築面積や延べ床面積の集計もサポートしています。

また、プロジェクト情報との連携により、確認申請書に必要なデータをさまざまなツールで活用することができます。

本動画は音声オンで再生されます。音量は、動画プレーヤー画面の下部にあるスピーカーアイコンで調整可能です。

さらに詳しい詳細やデモについて興味がありましたら、お気軽にオンラインデモにご参加ください。

Archicad オンラインデモお申し込み

建築業界の新しい常識へ

BIM確認申請は、建築業界に大きな変化をもたらすことが期待されます。設計から施工、さらには建物の維持管理まで、全てをBIMデータでつなぐことで、より効率的でミスの少ない、そして環境にも優しい建築の実現が期待されています。

私たちの住む街や働くビルが、よりスマートに、より安全に作られるようになる、そんな未来がもうすぐそこまで来ています。このBIM確認申請は、その大きな一歩なのです。