CADで利用可能な三つのシンクライアント実行方式を知ろう

シンクライアントを導入する場合、まずは目的を決めることが重要になります。何をしたいかによって実行方式やサーバー、運用方法が決まってくるからです。このトピックスではCADユーザーがシンクライアントを導入する場合、目的別にどの実行方式を選べばよいかをご紹介します。

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CADで利用可能な三つの実行方式

方式その1.サーバーベースコンピューティング(SBC)方式

SBC方式は1台のサーバーにOSやソフトウェアをインストールし、それを複数のクライアントが共用する方式です。アプリケーションの実行など全ての処理をサーバー上で行い、画面のみクライアントPCへ転送します。クライアント側は遠隔操作端末としての役割だけを担います。

方式その2.仮想PC(Virtual Desktop Infrastructure:VDI)方式

VDI方式はサーバー上に複数の仮想PCを形成し、それぞれの仮想PC上にOSやソフトウェアをインストールして動作させます。ユーザーごとに仮想PCを割り当てられるため、ユーザーの希望に合わせて自由に個別設定ができます。GPUも仮想対応可能なため、クライアントマシンにGPUがなくても、軽快なグラフィックス処理ができます。

方式その3.ブレードワークステーション方式

ブレードワークステーション方式
はエンクロージャーとよばれる箱に、複数のブレードサーバーを格納。ユーザーはリモートアクセスでブレードサーバーに接続する方式です。仮想PC方式と似ていますが、仮想ではなく「物理」である点が最大の違いです。

三つの方式には、それぞれメリット・デメリットがある

この三つの方式には、それぞれメリットとデメリットがあります。

方式メリットデメリット
SBC
  • コストを抑えられる。
  • 一人のユーザーがリソースを使い切るなどの障害を起こすと、ほかのユーザーも影響を受ける。
VDI
  • 各ユーザーがOSを占有するため、アプリケーションの動作率やセキュリティを確保できる。
  • ユーザー間でのトラブルに巻き込まれにくい。
  • 仮想対応GPUを利用可能なため、クライアントマシンにGPUがなくても快適にCADを動かせる。
  • コストが高い。
  • サーバーに高いスペックが必要。
  • 冗長性を確保するためには高価な共有ストレージも必要。
ブレード
ワークステーション
  • CADのような高グラフィック処理に向いている。
  • ユーザー間でのトラブルに巻き込まれにくい。
  • 「物理」であるため、万一、ブレードサーバー1台がダウンしても、自動でほかのサーバーにつなぐことができる。
  • 基本的にユーザーの分だけブレードワークステーションを用意する必要があるため、コストがかかる。

CADユーザータイプ別お勧めの方式はコレだ!

CADの利用目的別にお勧めの実行方式と代表的なシステムをご紹介します。実際はこれ以外にも集約度、管理性、自由度、アプリケーションの互換性などを踏まえて決定する必要があります。最近では、SBCとVDI方式を適材適所で組み合わせハイブリッド利用を選ばれるお客様もいらっしゃいます。

 SBCSBCVDIHP Blade Workstation
代表的なシステムMS Remote DesktopCitrix XenAppXenDesktop
VMware Horizon View
3DCAD(注1)×
2DCAD(注2)×
映像入力/音声入力×
ブラウザーベースアプリケーション
一般的なアプリケーション(注3)
ユーザー設定情報やロックファイルが他ユーザーと重複(注4)×
  • (注1)DirectX や OpenGL 対応ハイエンドグラフィックスカードが必要な構成。
  • (注2)グラフィックスカードなし。
  • (注3)ユーザー設定情報やロックファイルが他ユーザーと重複する場合を除く(例:Program Files、HKLM)。
  • (注4)例:Program Files、HKLM

CAD on VDIを最大限に活用するための仮想化GPUガイド

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  • 【ケース1】CAD VDI
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