鉄筋コンクリート造の接合部の検討について教えてください

技術基準解説書による接合部の検討で、VjU / QDjUがNGとなった場合、下図のように定着長さを確保する意味で、梁せいの2分の1だけ柱を伸ばすことで、L形からT形にκの係数が増やすことができると判断して、VjU / QDjUをOKとみなすことは適切といえるのでしょうか。

定着による応力伝達機構としてはD / 2延伸させることは有効だと考えられていますが、接合部の耐力の判断では、十字形やT形接合部の耐力比較が実験から導き出されていることからすると、単に片持ち状態に柱・梁を延伸したからといって、L形からT形へ、T形から十字形へとκの値を見直すことは適切ではないと思うのですが、いかがでしょうか。

建築技術:2014年7月号より

  • 柱梁接合部(2D)

  • 柱梁接合部(3D)

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特集

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監修:安村基(静岡大学学術院農学領域教授)

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東京都立練馬工業高等学校/日本設計