リモートアクセスと一言でいっても市場に数多くの製品があり、どの製品を選定すればよいのかお困りのお客様が多くいらっしゃるかと思います。これからご紹介する製品やサービスのメリット・デメリットをふまえた上で、CADに最適なタイプをお選びください。
CADの遠隔操作に最適なリモートアクセスタイプとは?
選定ポイント1.接続先
まず、一つ目のポイントは接続先です。社内のサーバーにアクセスしたいのか、社内のパソコンにアクセスをしたいのかは重要なポイントになります。社内でノートパソコンをご利用になり、そのまま外に持ち出されるお客様には「サーバーアクセス型」をお勧めします。
一方、社内にデスクトップパソコンなど固定されたパソコンがあり、台数も少ないお客様には「クライアントアクセス型」をお勧めします。
サーバーアクセス型
サーバーアクセス型は外出先から直接サーバーにアクセスし、「社内LAN延長接続タイプ」と「Webアプリ限定接続タイプ」の2種類の方式があります。
特長 | 利便性が高い。 全社での活用に適している。 |
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課題 | データをクライアント側にダウンロードできてしまうので、情報漏えい対策が必要。 |
クライアントアクセス型
特長 | 経営層やシステム管理者など、一部の利用者に限定する場合に適している。 |
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課題 | PCにアクセスするため、社内PCの電源を遠隔からONにする仕組みが必要。 |
選定ポイント2.接続タイプ
次に、接続タイプをご紹介します。リモートアクセスは大きく三つの接続タイプに分類できます。
社内LAN延長接続タイプ
構成イメージ |
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主な利用用途 |
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メリット |
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デメリット |
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Webアプリ限定接続タイプ
構成イメージ |
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主な利用用途 |
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メリット |
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デメリット |
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PC遠隔操作タイプ
構成イメージ |
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主な利用用途 |
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メリット |
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デメリット |
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CADで使用するのにベストなタイプとは!?
前記より、CADの遠隔操作に向いているのは「サーバーアクセス型 社内LAN延長接続タイプ」といえます。PC遠隔操作タイプが向いているように思いますが、3次元CADのようなグラフィックを扱う操作には画面転送に非常に負荷がかかり、転送遅延が起こることが多いためです。
また、Webアプリ限定接続タイプはCADを直接操作できないため、向いていません。社内LAN接続タイプなら、VPNで社内LANに接続し、HPが独自に開発した遠隔操作ソフト「HP Remote Graphics Software」を利用し、社内のワークステーションを簡単に遠隔操作する・・・といった作業を実現できます。