SOLIDWORKSの操作が最も早いワークステーションはどれ?
SOLIDWORSKはグラフィックカードによる処理が強化され、部品やアセンブリの表示が高速化されました。SOLIDWORSK認証ドライバーを搭載したZ Bookシリーズの中でも、最もパフォーマンスに優れたワークステーションはどの機種なのか? 実際にSOLIDWORSKを操作しながら検証を行いました。
検証に使用した4台のワークステーション
検証には、HP ZBook 15 G5(Studio)、HP ZBook 15 G3(Studio)の合計4機種を使用しました。OSは全てWindows 10 Professional SP1ですが、CPU、メモリー、グラフィックスエンジンが異なります。
HP ZBook 15 G5
- CPU:Intel Core i7 8850H 2.60GHz 2.59GHz
- HDD:SSD(M.2 PCIe)
- キャッシュメモリー:9MB
- RAM:16GB
- 最大仮想メモリー:49,152MB
- グラフィックス:NVIDIA Quadro P2000
HP ZBook 15 G5
HP ZBook Studio G5
- CPU:Intel Core i7 8750H 2.20GHz 2.21GHz
- HDD:SSD(M.2 PCIe)
- キャッシュメモリー:9MB
- RAM:16GB
- 最大仮想メモリー:49,152MB
- グラフィックス:NVIDIA Quadro P1000
HP ZBook Studio G5
HP ZBook 15 G3
- CPU:Intel Xeon E3-1505Mv5 2.8GHz 3.7GHz
- HDD:SSD(M.2 PCIe)
- キャッシュメモリー:8MB
- RAM:16GB
- 最大仮想メモリー:49,152MB
- グラフィックス:NVIDIA Quadro P2000
HP ZBook 15 G3
HP ZBook Studio G3
- CPU:Intel Core i7-6700HQ 2.6GHz 3.5GHz
- HDD:SSD(M.2 PCIe)
- キャッシュメモリー:6MB
- RAM:8GB
- 最大仮想メモリー:24,576MB
- グラフィックス:NVIDIA Quadro P1000
HP ZBook Studio G3
使用モデルと計測内容
HP ZBook 15シリーズをSOLIDWORKSの同じモデル・計測内容で検証しました。
使用モデル
構成部品の合計数 | 5,215 |
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部品 | 4,360 |
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ユニークな部品 | 265 |
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サブアセンブリ | 855 |
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ユニークなサブアセンブリ | 80 |
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計測内容
- ソフトウェア起動・終了
- 部品ファイルを選択・開く・編集
- 干渉チェック
- 平面図削除
- 断面図作成
- 全てのファイルを閉じる
- アセンブリファイルを開く・再構築・編集・保存
- フィーチャ再構築
- 標準3面図+等角投影図
- 作図スケール変更
- 図面ファイル更新・保存 など合計20項目
検証結果 どのマシンが一番速く動作したのか?
HP ZBook 15 G5 Studio(05:58)
結果詳細
計測時間結果
メモリー使用量結果
レンダリング処理比較
Visualizeを終了した状態でQueue機能(スケジューラー)によりバックグラウンドでレンダリング処理にかかった時間を計測しました。
まとめ
- HP ZBook 15 G5は、G3と比べ、ソフトウェアの起動とアセンブリファイルを開くのに時間がかかる結果となった。SOLIDWORKSのバージョンが違う点もあるが、Intel第8世代のCPUは第6世代と比べ、クロック数が落ちたことが原因と推測される。しかしながら、全体の処理時間はやはり最新のG5が速く、干渉チェックで若干だが時間短縮され、図面ファイルの更新については、約20秒も短縮された。
- 最新機種のZBook15 G5とZBook Studio G5を比較すると、Studioの方がCPUとグラフィックスボードが1ランク下のモデルとなるが、干渉チェックと図面ファイル更新以外の操作についてはほぼ大差がない結果となった。
- レンダリング処理については、CPU、グラフィックボードの差が顕著に表れた。費用に余裕がある場合もしくはレンダリング処理まで必要なユーザーは、やはりZBook15 G5のスペックを選んだ方が快適に作業ができるだろう。
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主な内容
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- メモリー使用量結果
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