次の一連の操作を行う。検証用モデルには、各モデルが発売された当時の最新SOLIDWORKSを使用する。
- ソフトウェア起動
- アセンブリファイルを開く
- 部品ファイルを編集
- 干渉チェック
- 標準三面図+等角投影図作成
- 断面図作成
- 図面ファイル保存
- ソフトウェア終了 など合計20操作
部品数
- 構成部品の合計数:1,042
- 部品:872
- ユニークな部品:55
- サブアセンブリ:170
- ユニークなサブアセンブリ:15
各モデル発売当時のSOLIDWORKS最新バージョンを使用
設計の現場において、複雑化・大規模化している傾向があり、パーツ単位の設計や小規模のアセンブリを行ってきた現場においても、今後はより複雑化・大規模化していくことが予想されています。また、設計者自身がCAEを活用して設計の品質をあげていこうという流れも始まっています。高度化する設計業務に応え、品質向上やコスト削減、効率化を両立させる環境整備がますます重要になります。
そこで今回、「HP Z4 G5 Workstation」「HP Z2 SFF G5 Workstation」「HP Z2 Tower G5 Workstation」「HP Z2 Mini G5 Workstation」のワークステーションを用いて、SOLIDWORKSのパフォーマンステストを実施。ソフトウェアの起動からメモリー使用量から、各CADの個別操作計測、大規模アセンブリ図面の一連計測などを比較してみました。
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検証にはHPタワー型ワークステーション、合計6モデルを用いる。各モデルが発売された当時の最新SOLIDWORKSを使用して検証する。
Z4 G5 | Z2 SFF G5 | Z2 SFF G5 | Z2 Tower G5 | Z2 Tower G5 | Z2 Mini G5 | |
---|---|---|---|---|---|---|
OS | Windows 10 Pro(22H2) | Windows 10 Pro(20H2) | Windows 10 Pro(2004) | |||
CPU | Intel Xeon w3-2425 3GHz 最大: 4.4GHz 6コア | Intel Xeon W-1270P 3.8GHz 最大: 3.79GHz 8コア | Intel Xeon W-1250 3.3GHz 最大: 3.31GHz 6コア | Intel Xeon W-1250P 4.1GHz 最大: 4.8GHz 6コア | Intel Core i9-10900 2.8GHz 最大: 2.81GHz 10コア | Intel Xeon W-1250 3.3GHz 最大: 3.31GHz 6コア |
HDD | SSD(M.2 TLC) | SSD(PCIe)+HDD(SATA) | SSD(M.2 TLC)+HDD(SATA) | SSD(M.2 PCIe NVMe)+HDD(SATA) | ||
キャッシュ メモリー | 16MB | 16MB | 12MB | 12MB | 20MB | 12MB |
RAM | 64GB | 32GB | 32GB | 32GB | 32GB | 32GB |
最大仮想 メモリー | 196,608MB | 98,304MB | 98,304MB | 98,304MB | 98,304MB | 98,304MB |
グラフィックス エンジン | NVIDIA RTX A4500 | NVIDIA Quadro T1000 | NVIDIA Quadro P620 | NVIDIA Quadro P2200 | NVIDIA Quadro P2200 | NVIDIA Quadro T1000 |
検証に使用する SOLIDWORKS バージョン | 2023 SP2.1 | 2021 SP4.1 | 2020 SP5 | 2020 SP5 | 2020 SP5 | 2020 SP4 |
次の一連の操作を行う。検証用モデルには、各モデルが発売された当時の最新SOLIDWORKSを使用する。
部品数
HP Z4 G5 Workstation(2分35秒)
Intel Xeon w3-2425 / NVIDIA RTX A4500 / SSD
SOLIDWORKS 2023 SP2.1
HP Z2 SFF G5 Workstation(2分48秒)
Intel Xeon W-1270P / NVIDIA Quadro T1000 / SSD+HDD
SOLIDWORKS 2021 SP4.1
HP Z2 Tower G5 Workstation(2分50秒)
Intel Core i9-10900 / NVIDIA Quadro P2200 / SSD+HDD
SOLIDWORKS 2020 SP5
Z4 G5 | Z2 SFF G5 | Z2 SFF G5 | Z2 Tower G5 | Z2 Tower G5 | Z2 Mini G5 | |
---|---|---|---|---|---|---|
ソフトウェア起動(1回目) | 00:04 | 00:05 | 00:07 | 00:09 | 00:07 | 00:06 |
ソフトウェア起動(2回目) | 00:03 | 00:03 | 00:05 | 00:05 | 00:05 | 00:04 |
アセンブリファイルを開く | 00:06 | 00:06 | 00:07 | 00:07 | 00:06 | 00:06 |
部品ファイルを選択 | 00:01 | 00:01 | 00:01 | 00:01 | 00:01 | 00:01 |
部品ファイルを開く | 00:01 | 00:01 | 00:01 | 00:01 | 00:01 | 00:02 |
部品ファイルを編集 | 00:04 | 00:04 | 00:04 | 00:04 | 00:04 | 00:04 |
フィーチャ再構築 | 00:05 | 00:04 | 00:05 | 00:04 | 00:05 | 00:05 |
アセンブリファイル再構築 | 00:01 | 00:01 | 00:02 | 00:02 | 00:02 | 00:02 |
アセンブリファイル保存 | 00:01 | 00:01 | 00:02 | 00:02 | 00:02 | 00:02 |
干渉チェック | 01:38 | 01:49 | 01:57 | 01:55 | 01:48 | 01:57 |
アセンブリファイル保存 | 00:01 | 00:01 | 00:01 | 00:01 | 00:01 | 00:01 |
標準三面図+等角投影図作成 | 00:06 | 00:04 | 00:04 | 00:04 | 00:04 | 00:04 |
平面図削除 | 00:01 | 00:01 | 00:01 | 00:01 | 00:01 | 00:01 |
作図スケール変更 | 00:02 | 00:03 | 00:04 | 00:03 | 00:03 | 00:04 |
断面図作成 | 00:02 | 00:02 | 00:02 | 00:02 | 00:02 | 00:02 |
アセンブリファイル編集 | 00:01 | 00:01 | 00:01 | 00:01 | 00:01 | 00:01 |
図面ファイル更新 | 00:11 | 00:11 | 00:12 | 00:11 | 00:11 | 00:13 |
図面ファイル保存 | 00:04 | 00:07 | 00:03 | 00:04 | 00:03 | 00:03 |
アセンブリファイル保存 | 00:01 | 00:01 | 00:01 | 00:01 | 00:01 | 00:01 |
全てのファイルを閉じる | 00:01 | 00:01 | 00:01 | 00:01 | 00:01 | 00:01 |
ソフトウェア終了 | 00:01 | 00:01 | 00:01 | 00:01 | 00:01 | 00:01 |
合計 | 02:35 | 02:48 | 03:02 | 03:00 | 02:50 | 03:01 |
今回のパフォーマンステストの結果、SOLIDWORKSはCPUおよびGPU性能が高いと計算が速く処理時間が短くなることが分かった。また、基本的なCAD操作はCPUおよびGPU性能それぞれ高い方が速いという結果になった。SOLIDWORKS Visualizeのレンダリングにおいても同様、CPUおよびGPU性能が高いと計算が速く、処理時間が短くなった。
GPU性能のレンダリング時間への影響が高く、SOLIDWORKS Visualizeがサポートするテクノロジーを搭載したGPUを使用することでシーンによっての差はあったが、パフォーマンスが飛躍的に向上した(NVIDIAのRTXサポート〈SOLIDWORKS 新規機能 2020〉により、SOLIDWORKS Visualizeは、フルRTXハードウェア・アクセラレーションのRTコアサポートを装備し、NVIDIA Turing TU10x GPUで、正確かつ高速なレンダリングモードを実現できる)。そのほか、SOLIDWORKS Visualizeのレンダリングの計算ではCPUのクロック周波数だけでなく、コア数も大きく影響することが分かった。
これらの結果により、高機能なワークステーションを設備した環境があれば、高度化する設計業務において効率化を図ることが可能になることが分かった。
本ページでは一連の作業時間の比較レポートをご紹介しましたが、無料の資料にはそれ以外にもメモリー使用量、大規模アセンブリ計測、レンダリングパフォーマンスベンチマークテストなどをまとめています。
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パフォーマンステスト ~SOLIDWORKS 2023~
主な内容
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