VCCTによる剥離の解析

Abaqusには、き裂進展を再現する解析手法として「VCCT(Virtual Crack Closure Technique)」が実装されています。VCCTは、き裂先端におけるエネルギー解放率を算出し、その値に基づいてき裂の進展をシミュレーションする方法です。この手法は、メッシュに依存しないXFEMとは異なり、あらかじめき裂面を接触面として定義しておく必要があります。

本事例では、三層構造からなる積層材に対し、AbaqusのVCCT機能を用いて、各層間の剥離挙動を確認した事例です。各層間におけるエネルギー解放率を評価し、剥離がどのように進行するかをシミュレーションしました。

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