1999年リリース。Windows OS対応。日本の大手自動車メーカーの多数が基幹CADとして採用。現在CATIAといえばV5のことを指す。ファイル拡張子はCATPart(部品)、CATProduct(アセンブリ)、CATDrawing(図面)など。現在も航空宇宙、自動車、産業装置から家電まで幅広く使われ、大手企業から小規模のお客様まで幅広く基幹CADとして採用されている。
CATIAの歴史を聞いて、3DEXPERIENCE CATIAを知る
長年ハイエンドCADとして優れた設計・開発環境を提供してきたCATIA。世界中で愛用されてきたこのCATIAの最新バージョンが「3DEXPERIENCE CATIA」です。世界のものづくりを支え、今後も業界のデファクトスタンダードであり続けるCATIAの歴史を振り返りつつ、最新バージョンの3DEXPERIENCE CATIAの概要をご紹介します。
CATIAの歴史
CATIA V1~3
1981~1988年リリース。航空機メーカーであるダッソー・アビアシオン(Dassault Aviation)が自社の製品設計用に開発してきたソフトウェアをダッソー・システムズに分社化後汎用化。ワイヤーフレーム・サーフェスに対応。重工系など複雑で大規模なアセンブリにおける設計・開発を必要とする顧客から評価を得る。
CATIA V4
1993年リリース。UNIX、ソリッドに対応。ファイルの拡張子はmodel、exp、sessionなど。現在は過去に作成されたデータが流用されているケースや過去の製品の改修などで使われるケースがほとんどで、新規製品の開発に利用されることは少ない。現在でも重工系の顧客などを中心に引き続き利用されている。
CATIA V5
CATIA V6
2008年リリース。CATIA(CAD)とENOVIA(PLM)が融合。インターフェイスやモデリング操作はV5からおおよそ継承されているが、ファイル管理がファイルベースからデータベースに変更した。これにより、従来のCATPart(部品)、CATProduct(アセンブリ)、CATDrawing(図面)などのファイル管理という概念はなくなった。大規模な産業装置メーカーでの採用例がある。
3DEXPERIENCE CATIA
2014年リリース。従来、CATIA V6と呼ばれていた製品をさらに強化。それに伴い、リリースR2014xから3DEXPERIENCE Platform上で提供される「CATIA 3DEXPERIENCE」として名称も新たに生まれ変わった。インターフェイスはV6から変更されているが、V6は3DEXPERIENCEのベースとなるアーキテクチャとして継承されている。その後「CATIA 3DEXPERIENCE」から「3DEXPERIENCE CATIA」という名称に変更された。
3DEXPERIENCE Plaftorm(プラットフォーム)
CATIA、SIMULIA、その他アプリケーションが動作する共通のプラットフォーム。3Dデータを含む検索エンジン「NetVibes」、ビジネスSNS「3DSym」、ガジェットなどが3DEXPERIENCE Platformに統合され、単なる設計支援ツールにとどまらず、情報の一元化、情報共有を強化。全てのデータは3DEXPERIENCE ENOVIAが管理します。
3DEXPERIENCE Platformはグローバル設計やサプライチェーンとのコラボレーション設計におけるオンライン協業環境です。
3DEXPERIENCE Platform概要
- 各種アプリケーションを利用するためのプラットフォーム。
- 3DEXPERIENCE Platformは製品開発におけるオンライン協業環境。
- 従来のファイル管理がファイルベースからデータベースに。
- CATIA V6は3DEXPERIENCEのベースとなるアーキテクチャ。
- パブリッククラウドを用いたクラウド版も登場。
3DEXPERIENCE CATIA(CATIA V6)最新情報
CATIA V5をさらに強化。3D CADの枠組みを超えた協業環境で、革新的なアイデアや製品開発を実現する3DEXPERIENCE CATIA(CATIA V6)の最新情報は次のリンクよりご確認ください。