SolidCAM 機能紹介

4Kサポート

リボンアイコン、CAMツリーが新しいSOLIDWORKSの色に対応しました(SOLIDWORKSクラシックスタイルの色にも対応)。全てのアイコンは4Kの解像度に対応します。

リボンアイコン

CAMツリー

スマート面

輪郭加工、ポケット加工において、「壁」「開形状」「閉形状」をソリッドより自動判別。この機能は島形状の認識、穴形状回避にも対応します。

加工上面定義

輪郭加工、ポケット加工において「ユーザー定義」「加工形状による」「素材形状による」加工上面定義が可能です。また、可変深さ定義において、加工上面をチェインごとに定義できます。

面取りの認識 -加工形状保護

面取りの認識加工パスにおいて、定義された3次元モデルを回避する動作を生成します。回避対象に対し、クリアランス量を定義できます。治具の回避などにご活用いただけます。

V-カービング彫刻

V-カービングは、2Dフォントから3D彫刻加工パスを作成します。

HSM -治具の干渉チェック

HSR/HSM加工パス作成において、3Dモデルで定義された治具の干渉チェックを行います。定義された治具を回避する工具パスの作成が可能です。

HSM -工具パス編集

HSR/HSMの工具パスを計算の後で編集できます。

  • 境界による工具パスの編集

  • Z高さによる工具パスの編集

  • 境界とZ高さの組み合わせによる工具パスの編集

平面上の境界による工具パスの編集

正確なステップオーバーと新しい工具に対応

同時5軸/HSS加工パス作成において、複数の面上でステップオーバーを均等に計算し、優れたパターンの工具パスをご提供できるようになりました。また、深い切り込みでもより小さなスキャロップ値を維持できるバレル工具に対応しました。側面加工で効果を発揮します。

  • サイドステップの設定

  • 新工具に対応

面による多軸荒加工素材形状定義

面の選択による素材形状の部分的な定義が可能になりました。鋳物・前加工された素材の定義に使用します。

Turbo 3D HSMで効率的な仕上げ加工を実現

SolidCAM 2018より新しいジョブ「Turbo 3D HSM」が追加され、効率的な仕上げ加工ができるようになりました。

より高速な仕上げツールパス計算

Turbo 3D HSMには高速曲面加工(HSS)と同一の計算エンジンが採用されているため、通常の3D HSMよりも短時間で計算できます。

等高線加工でも低傾斜の領域を仕上げることができる

Turbo 3D HSM 等高線加工の低傾斜領域機能を例にご紹介します。

低傾斜領域とはその名のとおり、傾斜角度が低い領域にもパスを出せる機能です。本来、等高線加工は傾斜角が小さい箇所には適していません。

しかし、この機能を使用することで緩やかな傾斜面を判断し、加工する範囲とパスの量を増やすため、等高線加工を使いながら低傾斜形状を加工することが可能になります。従来のように加工パスを分けて作成する手間が省けます。

走査線加工でも急傾斜の領域を仕上げられるように

Turbo 3D HSM 走査線加工のアダプティブ機能を例にご紹介します。

アダプティブとは傾斜角度が急な領域にもツールパスを作成できる機能です。

本来、走査線加工は傾斜角度が大きな箇所には適していません。しかし、この機能を使用することで急斜面を認識し、加工する範囲とツールパスの量を増やせます。Turbo 3D HSM等高線加工における低傾斜領域と対を成す機能です。

最適な走査線角度をモデルから自動的に定義可能

Turbo 3D HSM 等高線加工の最適角度X,Y機能を例にご紹介します。

最適角度X,Yとは、その名のとおりモデルの形状を判断し、最適なツールパスの方向を調整する機能です。

通常ツールパスの方向を指示するには「値」でツールパスの角度を指定するか、「直線」で開始点から終了点までを選択する定義方法があります。いずれの方法もマニュアル作業で角度を定義しますが、最適角度X,Yではモデルの形状を認識し、自動的に最適なツールパスの角度を反映できます。

素材形状をオフセットモデルで簡単に定義可能

素材形状を登録する際に、製品形状を入力値分オフセットさせたモデルで簡単に定義できる機能があります。ブロック形状からの加工ではなく鋳造品や板金ダイスといった一部に削り代がある形状からの切削を行う場合に便利な機能です。

3D HSR / 3D HSMの3次元加工では、素材形状を認識し、パスを出力する機能があります。
その機能を活用すると厚みを付けた部分にのみパスを出力し、より効率的な加工が可能です。

穴あけ加工の切削範囲を簡単に定義可能

穴あけ加工で簡単に加工範囲を定義可能な「図形選択機能」をご紹介します。

ワンクリックで穴形状を一括選択

3次元モデルの上面をクリックすることで、面上の穴を全て選択できます。センター穴など全ての穴を加工する際に使用すると短時間かつ、簡単に作成できます。

また、穴の「大きさ」、「深さ」を指定し、任意の形状だけを自動で選択することが可能です。さらに、指定Rを入力し、上面を選択することで、全ての穴ではなく指定したRサイズの穴のみが選択でき、効率的な加工範囲定義できます。作業の短縮化、円・円弧条件設定の各種フィルター機能を活用することで、穴の開け間違い、開け損ないなどのヒューマンエラーの防止につながります。

図形選択機能2次元図形版

2次元の状態でも使用可能であり、2D CAD / CAMのような使用方法も可能です。

穴加工順序の最適化機能

穴あけ加工では、ソーティングオプションの項目より図形を定義した後でも穴を加工する順序を変更できます。

標準ソーティングは行われず、図形定義した順番で加工される
最短距離で接続必要な工具の動きを最小限にする。また、最初の穴あけ位置は図形定義した際の一つ目の図形が選択される。次に穴あけ加工をする位置が最も近い距離にある図形が選択される
拡張穴あけ位置を、直線、同心円パターンでソーティングできる。「…」ボタンでアドバンスソートのダイアログボックスを表示し、選択。直線タブには直線の穴あけパターンに適したソーティング方法がある。同心円タブには同心円の穴あけパターンに適したソーティング方法がある
  • 直線パターン

  • 同心円パターン

穴あけ加工プログラムを簡単に作成可能

穴形状の加工に必要な一連の流れをテンプレート化し、簡単に加工プログラムを作成する「穴ウィザードプロセス」機能をご紹介します。従来以上に「効率化」や「時短対応」が求められる加工現場で効果を発揮します。

穴加工範囲の定義

「Drag to Hole(穴選択)」と「Drag to Surface(面選択)」の2種類の認識方法で、穴を定義できます。

Drag to Hole「穴」を選択。加工対象は、単一の穴と穴ウィザードから選択できる
Drag to Surface「面」を選択。選択した面に対して垂直方向の穴が全て選択される

簡単に加工プログラム作成

選択方法を指定し、クリックしたまま加工したい形状部までドラッグします。すると、モデルの穴形状が認識され、加工プログラムが作成されます。

工具設定や図形選択操作をすることなく穴あけプログラムを作成できます。

  • 「Drag to Hole」使用

  • 「Drag to Surface」使用

SOLIDWORKS穴ウィザードフィーチャーで作成された穴形状のみの対応ですが、加工工程テーブルを作成・登録すれば工具設定や図形選択を省略し、1ステップで加工プログラムを作成できます。頻繁に使用する穴形状の加工やCAM上で仮の穴加工をする際に有用です。

SolidCAMの穴ウィザードプロセスでもっと便利に