現場にAR / VRを。製造業で気軽で始めるには……

リモートにも! SOLIDWORKSで気軽に始めよう

近年、製造業でもものづくりへの活用に注目が集まっているAR / VR。ARを中心に、既存のビジネスプロセスを抜本的に変革するITツールとして世界的にも市場の成長が見込まれています。とはいえ国内での活用は、諸外国・地域に比べまだまだ進んでいないのが実情です。

実際には、AR / VRを導入するといっても「具体的にどのように使うのか」またそれを検討するにあたっても「何から手を付ければいいのか分からない」というお客様も多いのではないでしょうか。ここでは、AR / VRが役立ちそうな製造業での活用例と気軽に始められるソリューションをご紹介します。

  • * 最新のWorldwide Semiannual Augmented and Virtual Reality Spending Guide 2018H2による。

製造業でのAR / VR活用例

集合・3密の回避に

新型コロナウイルスの影響で人の移動が制限され、実際に現場に出向いての作業が難しくなっています。製造現場の保守にARを用いた例では、現場にいる作業者と遠隔地にいるエキスパートをつなぎ、ガイダンスをもらいながらメンテナンスをするという方法が用いられています。現場の設備を映しながら、エキスパートからテキストやイラストでリアルタイムに直感的な指示が得られます。

また、感染予防対策として「3密(密閉・密集・密接)」を避けるため、1カ所に集まっての研修や会議も控える必要があります。製造作業者への研修や新製品の開発会議はインターネット経由のウェビナーやテレビ会議で実施したとしても、平面のモニターからでは新製品を立体的に把握することが難しいこともあります。そこで、AR / VRを活用すれば立体的に見ることができ、設計や開発の意図がより研修を受ける製造現場の作業者や会議の相手に伝えることができます。

デザインレビュー・事前検証

「空間に置いてみたときのイメージを確認したい」「テレワークを行っていて、試作品を実際に手に取れない」など試作で確認してみたい場合に役立ちます。試作レス・削減ができるため、検証時間の短縮にもつながります。

また、試作が難しい場合も有効です。

  • 大きなもの・装置の持ち運びが大変な場合。
  • レイアウトの確認(設置、搬送時のクリアランスの確認など)。
  • 人が中に入るようなもの、実際に入ったときの感じ方や空間的により現実に近い形で再現したい場合。
  • 工場などでのラインレイアウトの確認。

遠隔作業指示・トレーニング

AR / VRを活用することで、例えば本社の設計者・開発者や熟練者が、地方や海外の製造現場の作業担当者へ仮想現実の映像を見せながら作業指示などを行えます。保守・点検、メンテナンスの作業のやり方も見せながら教えることができるので、効果的に伝わります。

また、近年では熟練の作業者が少なくなってきているほか、若い人の人材確保も難しくなっており、技術伝承ができないという課題も浮き彫りになっています。熟練者がいない製造現場でも、AR / VRを使って遠隔で熟練者から若い作業者へ技術伝承を実現します。さらに、外国人の作業者も増えており、日本語やニュアンスが伝わらなくても、実際に作業を見せながらのシミュレーションや操作訓練ができるため、スピード感を持ったスキルアップが期待できます。

サービス・販促活動

AR / VRは商談時のプレゼンテーションにも役立ちます。例えば、建物や自動車のような持ち運びができない大きなものの場合、今まではパンフレットやパソコン、タブレットのモニターを使って説明するのが主流でした。AR / VRを活用すれば、実際の大きさをより把握できたり、迫力ある動きのある映像で体感できたりと、伝わり方が変わってきます。商談先の担当者により実物を深く理解してもらえます。

SOLIDWORKSで実現できるAR / VR

「気軽にAR / VRを使いたい」という方には、SOLIDWORKS製品から始めることをお勧めします。AR / VRというとゴーグルなどのハードが必要ですが、SOLIDWORKSアプリはゴーグルがなくてもタブレット、iOS / Androidのデバイスで利用することができます。SOLIDWORKがあれば、テレワーク中のリモートDR・コミュニケーション、検証作業、技術伝承など大規模な設備投資なしに環境を用意できます。

eDrawings Professional Direct VR

PCとVRゴーグルがあれば、eDrawings ProfessionalのVR環境の中でSOLIDWORKSアセンブリデータをそのまま実スケールでリアルに確認できます。筐体(きょうたい)の内部の様子を確認したり、ボタンを押すだけで分解表示に切り替えられたりできます。

  • * SOLIDWORKS Professional(2019 SP2以降)以上に搭載(単体での購入は不可)。

eDrawingsでVR体験! 実際にどのように見えるのか?

eDrawings Mobile for iOS / Android

専用アプリの購入が必要ですが、iOSは250円~、Androidは228円~と最小限の投資で、気軽にすぐにでもARを始められます。

SOLIDWORKS Visualize Professional

レンダリングした画像やアニメーションをWebブラウザー・スマートフォン・VRデバイス上で360°VR化することができます。

SOLIDWORKS Visualizeでリアルなコンテンツをレンダリング

SOLIDWORKS XR Exporter

3D CADでは初めてAR / VRに対応したglTFフォーマットへのエクスポートを実現。形状はもちろん、外観・アニメーション・プロパティ・コンフィギュレーション・分解図・表示状態など、SOLIDWORKSデータの情報を活用したVR / ARコンテンツ作成が可能です。

  • * XR Exporterは、SOLIDWORKS別インストーラーにてご提供。Visualize2020では標準搭載。形状・外観以外の情報はパートナー製品でのみ利用可能。

NVIDIA Holodeckにエクスポート

SOLIDWORKS Visualize ProfessionalからNVIDIA Holodeckにエクスポートすることができます。SOLIDWORKS Visualize Professional 2019以降に対応しています。

リモートはもちろん通常の現場での業務を含めて、AR / VRの活用はものづくりの意思決定を加速します。本格的な活用にあたり、まずはすぐに手軽に始められるものから実際に使って試しながら検討を進めてみるのはいかがでしょうか。