タコマナローズ橋崩落事故をご存じでしょうか?1940年アメリカで、たった風速19m/sで橋に共振が生じ、崩落してしまった有名な事故です。もっと身近な現象では次のような例が挙げられます。
- 自動車のエンジンやパソコンのファンからの騒音: エンジンやファンの振動により騒音が発生することがある。
- 自動車などの乗り心地: 振動が大きくなることで乗り心地が悪くなることも。
- 金属疲労: 金属疲労とは、例えば針金を何回も繰り返し曲げるともろくなり折れてしまうような現象。振動によって繰り返し力がかかることにより、金属製品が破壊してしまう場合がある。
このような望ましくない現象を発生させないために、「振動特性」を把握することが大切になります。
それでは、振動特性とはどのようなものでしょうか?また、振動特性を求めるために振動解析をする場合には、どの解析機能を使う必要があるでしょうか?振動特性を把握するために基本となる事柄をご紹介します。