CAE計算のクラウド環境における並列処理速度比較(Windows Virtual Desktop)

クラウド環境において複数解析を実行した場合、CAE計算時間はどうなるのか?

CAEの計算時間には端末の性能が大きく影響します。解析を実施するユーザーが多くなると端末にかかる費用も増加してしまいます。

クラウド環境を利用することで、端末への費用を抑え、働く場所に制限されずにどこからでも接続が可能になります。では、クラウド環境で複数人が同時に解析を実施した場合、計算時間はどうなるのでしょうか?

今回はWindows Virtual Desktop(以下WVD)を利用して構造・熱流体・樹脂流動解析を行った実際の処理速度レポートをお届けします。

Windows Virtual Desktopとは?

Windows Virtual Desktop はクラウドで実行されるデスクトップおよびアプリの仮想化サービスです。

1台のクラウドPCを複数の利用者が共有して利用できます。集約できる利用者数が多くなるほどコストパフォーマンスが向上します。また、VPNを構築すれば、既存の社内システムに接続して運用することができます。

Microsoft 365 Business Premium / E3 / E5をご利用のお客様なら、非常にお得に使えるMicrosoft純正の仮想デスクトップです。Microsoft Azureのみで動作し、ハードウェア、ソフトウェア、VDAライセンス全て不要です。

クラウドサービスの利点を最大限活用し、ご利用人数が一人からでも利用可能なこれまでの仮想デスクトップの常識を打ち破った新しいVDIです。

  • VDIへの接続はインターネットでOK。VPN不要
  • VDIへ接続するための管理機能はMicrosoft社から無料提供
  • ライセンスはご利用人数分のMicrosoft 365 Business Premium / E3 / E5でOK
  • 共有仕様ならプロファイルを集約し、高コストパフォーマンスを発揮

検証に使用したクラウド環境

今回の検証ではクラウド環境はWVDの環境を使用し、以下三つの状態で計算時間の比較を行いました。クラウド環境はコア

  • オンプレミス
  • クラウド環境で1ユーザー
  • クラウド環境で4ユーザー(同じ計算を同時に実行)

 オンプレミスクラウド12コアクラウド48コア
 Lenovo Thinkstaion P910NV v3シリーズ NV12s_v3NV v3シリーズ NV48s_v3
CPU1Intel Xeon E5-2643 V4Intel Xeon E5-2690 v3 2.60GHzIntel Xeon E5-2690 v3 2.60GHz
CPU2Intel Xeon E5-2643 V4Intel Xeon E5-2690 v3 2.60GHz
CPU3Intel Xeon E5-2690 v3 2.60GHz
CPU4Intel Xeon E5-2690 v3 2.60GHz
合計コア数121248
メモリー64GB112GB448GB
OSWindows 10 64bitWindows 10 64bitWindows 10 64bit

CAE計算処理速度比較1.構造解析

構造解析ソフト「SOLIDWORKS Simulation」を使用し、接触を伴う線形静解析による計算時間の比較。

解析条件
解析種別線形静解析/接触
要素数51,260
節点数27,120
自由度157,044

SOLIDWORKS Simulation 製品情報

CAE計算処理速度比較2.熱流体解析

構造解析と比べて計算リソースを必要とする熱流体解析ソフト「SOLIDWORKS Flow Simulation」を使用し、個体の熱伝導を計算しない非定常状態の流体解析の計算にかかる時間を比較。

解析条件
解析種別流体解析/非定常
全セル数556,422
流体セル数556,422
個体セル数0
物理時間2.0秒

SOLIDWORKS Flow Simulation 製品情報

CAE計算処理速度比較3.樹脂流動解析

樹脂流動解析ソフト「SOLIDWORKS Plastics Standard」を使用し、充填解析にかかる計算時間の比較。

解析条件
解析種別樹脂流動解析/充鎮
要素数48,931
節点数12,307

SOLIDWORKS Plastics 製品情報

無料の結果レポートをご用意しています

本解析のCAE計算処理速度比較の結果をグラフにまとめた無料のレポートをご用意しています。お気軽にお取り寄せください(同業他社様からのお問い合わせはお断りする場合があります)。

  • * 一つの資料内に構造・熱流体・樹脂流動解析の結果を記載しています。

Windows Virtual Desktop利用における解析ソフトの処理速度検証

主な内容

  • クラウド環境での各種解析(構造、熱流体、樹脂流動)の解析時間検証結果

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