FlowDesigner解析事例22:エアコン室外機騒音解析

屋上設置のエアコン室外機は熱の問題と合わせて、騒音の問題があります。FlowDesignerは熱・気流解析のモデルを使って騒音解析もできます。今回は、第21回と同じエアコンの室外機モデルを使用し、騒音解析を行いました。

前提条件

目的

ビルを新しく建設するにあたり、その屋上室外機が周囲に及ぼす騒音の影響を事前に検討したい。防音壁は必要かどうか、仮に防音壁を設けた場合、どの程度の効果があるかをシミュレーションする。

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ケーススタディ

室外機の周りに何も設置しない場合(現状)と防音壁を設置した場合(対策案)を比較する。

  • 現状:室外機の周りに何も設置しない

  • 対策案:室外機の周りに防音壁を設置

解析モデル(概形)

解析の対象とする領域、建物、室外機、防音壁は次のように設定する。

領域と建物の大きさは次の大きさとする。

  • 領域の大きさ:75×90×60m3
  • 建物の大きさ:30×15×31m3

領域と建物の大きさ

建物屋上は右図のような配置とする。

建物屋上の配置

次の設定の室外機を合計8機設置する。

  • 室外機の大きさ:0.8×1.3×1.6m3
  • 音圧レベル:65dB(吹出口、吸込口表面の音圧レベルとして設定)

室外機の設定

室外機8機を防音壁で囲む。防音壁の設定は次の通り。

  • 防音壁の高さ:3m
  • 吸音率:5%

防音壁の設定

解析条件

オクターブバンド8~125Hz(8、16、31.5、63、125)
1オクターブバンド内分割5分割
音速毎秒340m
壁面の吸音率(共通)5%
収束判定-2
最大計算回数10,000回
メッシュ分割数14,749,020(X:270、Y:286、Z:191)
メッシュ間隔0.3m間隔(室外機近傍は0.1m間隔)

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主な内容

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  • 解析条件
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