FlowDesigner解析事例25前編:デザイナーズマンションの日射積算解析(BIMデータ活用術編)

今回はデザイナーズマンションの日射量を調べています。デザイン性の高いファサードがある窓では、同じ間取りであっても、階・部屋ごとに日射量が異なります。どの階が一番日射量が多いか、予想してみてください。

目的:各階の窓付近を日射積算解析し、日照の状況を知りたい

図のようなファサードを持つデザイナーズマンションにおいて、各階南側の室内・ベランダでどのくらい日当たりに差があるか、日射積算解析を行い、日照の状況を比較検討する。

なお、今回は5~8階に注目して各回の室内南側の日射量を比較する。

モデルデータ提供:エーアンドエー株式会社

5~8階におけるファサードのデザイン

各階の間取りは同じとする

5~8階までの間取りは全て同じとする。

TIPS:日射積算解析の特性 ~日射解析と日射積算解析の違い~

日射解析と日射積算解析の違いは、解析モデルの細かさと計算時間に影響する。

日射解析

各時刻の太陽位置から物体表面に発熱量を与え、熱・気流分布を計算する手法。物体表面温度・室内温度分布などを検討できるが、精度の高い解析結果を得るためには、細かいメッシュが必要となり計算負荷が高くなりやすい。

日射積算解析

各時刻の太陽位置から物体表面への日射量のみを1日単位で計算(積算)する手法。熱・気流を解かないため、長期間にわたる日射量を少ないメッシュで検討できる。

日射積算解析は温度を解析しないので、点線内のメッシュが粗い状態でも問題ない

モデリングSTEP1:CADデータのインポート

Vectorworksで作成したCADデータをifc形式(もしくは3ds形式)で出力FlowDesignerにインポートし、解析モデルとして使用する。

解析領域・建物大きさ:29×22×44.1m3(立方メートル)

モデリングSTEP2:窓ガラスの簡易モデル化・解析設定

窓の形状はCADソフト上で非常に詳細に作りこまれている。形状を正確に再現するためには、メッシュを多く必要とする。また、簡易な設定で日射量を検討したいため、窓を全て日射透過率設定したパネルモデルに置き換える(窓面での反射は考慮しない)。

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FlowDesigner解析事例 デザイナーズマンションの日射積算解析

主な内容

  • 解析モデル(日射解析と日射積算解析の違い)
  • 簡易モデル置き換え
  • 解析結果・考察 など

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