FlowDesigner解析事例36:逆解析を使った駅舎環境設計事例2(温熱環境検討編)

延岡駅舎の温度を下げるために、間仕切りをどう配置する?

FlowDesigner解析事例第36回は、風の流れをデザインして、延岡駅舎の温度を下げるために間仕切りの配置を検討します。周辺地域の風の流れと日射による駅舎の熱の影響を条件として、どのように間仕切りを配置したらよいでしょうか?

検討の流れ

解析1 地形を考慮した広域風環境解析

延岡駅周辺の風環境を解析するため、まず外気風(流入風)の条件を確定したい。延岡駅に最も近い気象台(延岡気象台、観測高さ19m<メートル>)の過去の観測データを使用したいが、駅近くには急峻な地形があるため、観測データにある卓越風向・平均風速とは異なる可能性が考えられる。

解析1 解析範囲・解析モデル

気象データを基に広域モデル(10×6km<キロメートル>)・準広域モデル(3×2km)の風環境解析を行い、外気風の条件を検討する。

解析2 日射積算解析

現状の設計案について、駅舎内部の排熱の重要性を示すため、駅舎全体の日射取得熱量を算出する。ここではガラスの日射透過を考慮した日射積算解析を行い、各季節における日射積算量の分布を3次元で可視化する。

解析3 対策案 間仕切り配置検討

夏季は駅舎内部でも日射による影響が強いため、排熱が重要になることが分かった。その対策案として、できるだけ自然風で排熱を促進できるよう半屋外空間に間仕切りを設けたい。逆解析(開口率感度)を使用して、「どのように間仕切りを設ければ、効果的に排熱ができるか」を検討する。

  • 半屋外空間:設計目標となるポイント(ターゲット)
  • 設計目標:ターゲットの温度を32.05℃にしたい。

FlowDesignerでは、このように結果を表示できます

解析3について、FlowDesignerを使用し解析を行った結果です。図では、半屋外空間の「温度を下げるためにはどうすればよいか」を表しています。赤色が強い部位は優先的に開口した方がよい部位、青色が強い部位は閉じた方がより部位になります。

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FlowDesigner解析事例 逆解析を使った駅舎環境設計事例2

主な内容

  • 簡略化の考え方
  • 解析結果 ダブルスキン部各階での温度分布
  • 考察 など

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