iMachining加工実演での現場社員の高評価が決め手に。加工時間の短縮が機械稼働率・生産性向上につながった

吉泉産業株式会社

業種
機械関連/精密機器・計測機器
事業内容
フードスライサー、洗浄機などの食品加工機械の製造販売
サイト
https://www.yoshiizumi.com

導入事例の概要

吉泉産業株式会社(以下、吉泉産業)は、昭和30年大阪府守口市にて創業の後、平成2年に現在の地に本社移転、新工場を落成された。当初は刃物の焼き入れを行っていたが「ネギを大量に切りたい」といううどん屋の要望から、食品加工機械メーカーとして歩み始めた。

現在では芯を抜く・皮をむくなどの前処理、食品の洗浄、食品のカット、検品などに対応した食品加工業に向けた機械メーカーとして数多くの製品を開発・製造している。本社・工場のほか、東京営業所、九州営業所、東北営業所、海外支社(韓国・中国)にて、世界に向け最新の食品加工機を広められている。

食品の加工機械の設計、製造、販売、メンテナンスまで自社で一貫

吉泉産業はいわゆるコンビニベンダーやお総菜を作っている工場、スーパーなどのセントラルキッチン向け機械の製造および販売を行っている。

機械の設計・製造からメンテナンスまで自社一貫で行っており、オリジナル製品技術、新技術開発に積極的に取り組まれている。特に急速に多様化する食品業界の中でお客様からのご要望に一つ一つ確実にお答えするため、自社の機械部品をほぼ全て内製化、万全のサポート体制で顧客満足の向上を築かれている。

SolidCAMとiMachining導入に当たって

吉泉産業様では昭和58年にCNC旋盤の導入、昭和62年にはCADの導入など先進的なテクノロジーを取得し作業効率化のための設備投資を早くから手掛けられている。

しかし加工作業に関しては、機械の操作盤による手打ち作業でプログラムを作成しており、多量生産に対応するための生産性向上が課題となっていた。

そこでCAMの導入を検討、SolidCAMとほか2社のCAMソフトを比較しSolidCAM・iMachiningの導入を決定。決め手となったのは、デモ実施時のiMachiningを使用した加工実演での現場社員の高評価だった。機械の稼働率を上げていくためにiMachiningによる加工時間の短縮が生産性向上につながると判断したのだ。

設計技術本部長 佐々木氏

SolidCAMの評価

  • SolidCAMの操作性に関して難しいと感じたことはなく、ある程度の使い方を覚えることで感覚的に使用しやすい。
  • 機械を使ったことのない人でもソフトの習得が早く、早期の立ち上げが可能。
  • 工具の動作を確認しやすいため「どんな加工をしているのか?」「今何をしているのか?」が分かりやすく、データとして加工情報が残るため、引き継ぎ作業が楽に行える。

加工時間の短縮だけでなく刃持ちも向上

iMachiningの導入効果は加工時間だけでなく、工具コストの削減にもつながっている。加工時間は今まで1個当たり約1時間20分かかっていたものが、導入後20分弱で加工可能に。

工具コストに関しては、iMachining導入以前は部品3個作成に対し、エンドミル1本を交換していた。iMachining導入後は部品24個加工を行ってもまだ刃の加工余力がある状態で、工具の刃持ちもかなり良くなり、工具の交換回数が減ったことで工具にかかるコスト削減にもつながった。

 導入前導入後
個数324個数8倍
時間1時間20分20分時間75%削減