「3DEXPERIENCE WORLD 2025」3日目レポート

30年目を迎えるSOLIDWORKSの年次イベント 3日目

3DEXPERIENCE World 2025 3日目は、SOLIDWORKSのコミュニティー強化、VR技術などの最新技術を取り入れることで、より効率的で安全な製品開発、製造をサポートする方向性が示された。

SOLIDWORKS&コミュニティー

スキル強化取り組み、SOLIDWORKS SkillForce

3日目の基調講演では、SOLIDWORKS コミュニティーと戦略担当の副社長 スーチ・ジェン氏の登場でスタート。SOLIDWORKSのコミュニティーに関わるゲストと共に、SOLIDWORKS製品をはじめ製作のためのツールや、場所を提供する活動であるSOLIDWORKS Fab foundationについて紹介。その流れで将来の労働力となり得る学生のスキル強化への取り組みとして「SOLIDWORKS SkillForce」を発表した。

インターンシップや協同組合に参加する学生に向けて無料のプログラムを提供するように設計されており、業界標準ツールへのアクセスを可能にすることで、学生にとっての障壁を取り除くサービスであると説明した。

学生へのツール提供を行う「SOLIDWORKS SkillForce」は、2025年4月15日のサービス開始を予定

認定ユーザー100万人を目指す

昨年度は64カ国で61の新しいグループにより185のグループ活動が行われたと説明。その中から電動ドリフトカートを作成したコミュニティー活動の紹介や、コミュニティーでの活用したユーザーの表彰などが行われた。

また、現在SOLIDWORKS認定ユーザー数が90万人を超えており、大きな節目となる100万人を目指していくと共に既存の設計者、エンジニアリングユーザーへの感謝を述べた。

SOLIDWORKSコミュニティーやものづくりを支えるユーザーを拍手でたたえるスーチ・ジェン氏

Appleと提携 Vision Pro用アプリの提供

セッション終盤では、ダッソー・システムズ 3DEXPERIENCE Works&CRE:ジャン・パオロ・バッシ氏が登場。2日目にも予告していた大きなニュースとして、Apple社と提携してヘッドセットデバイスであるApple Vision Pro用の3DEXPERIENCE Worksアプリをネイティブ搭載する予定であることを発表した。

製品形状やシミュレーション結果、メンテナンスなどのプロセスを仮想現実により理解、体験できる機能が提供され、エンジニアが製造機器の操作方法などを仮想的に練習するといったことも可能になると説明。製品開発における安全性の向上、生産ラインの短縮できるこうした機能を特別なスキルなどを必要とせず、非常に簡単に利用できるとした。

Apple Vision Proにより製品の適正やアイデアをよりリアルな体験により把握できるようにする

多数の展示・セミナー

基調講演のほか、協賛スポンサーによる各種展示やSOLIDWORKSユーザーによるセミナーも実施されました。SOLIDWORKS関連製品をはじめ、CAD周辺の製品・サービスなどさまざまな最新情報を紹介していました。

  • 3DEXPERIENCE WORLD 2025協賛パートナー

  • 高精度なデジタルマテリアルのキャプチャデバイス、HP Z Captisなどが展示されるHP社ブース

  • 最新のレーザー3Dスキャナーを展示するArtec 3D社ブース

  • Sigmetrix社、ELYSIUM社など各ブースにて製品・サービスを紹介

  • GO2CAMや3D CADに難する業務支援を行う海外企業の展示ブース

  • セミナーにてSOLIDWORKS製品を用いたものづくりについて紹介する、SWJユーザーグループのリーダーを務める土橋氏

3DEXPERIENCE WORLD 2025

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