DataClasys独自のOSレベルでアプリケーションを制御する仕組みによって、2次元CADや3次元CADなどを含め、Windows上で動作するあらゆるアプリケーションに対して、情報漏えいにつながる操作を権限設定で制御することができます。
そして拡張子に依存しない設計のため、さまざまな形式のファイルに対し暗号化して操作制御を行うDRM / IRM制御が可能です。
第5回 製造業の機密情報を守るDataClasysの五つの特長
製造業の機密情報は、外部からのサイバー攻撃や社内外の関係者など、あらゆる情報漏えいの脅威に狙われています。前回の「第4回 あらゆる漏えいの脅威から機密情報を守るために必要な対策とは」では、それらの脅威から機密情報を守り抜くには、DRM / IRMソリューションが最適であることをご説明しました。
第4回 あらゆる漏えいの脅威から機密情報を守るために必要な対策とは
DataClasysは「全ての情報に・利便性を落とさず・漏えいの根本対策を」をコンセプトにしています。連載5回目となる今回はさまざまなセキュリティ対策製品やDRM / IRMソリューションの中でも、特にDataClasysが製造業に最適である五つの特長を紹介します。
あらゆるアプリケーションへの操作制御で関係者の不正行為を防止
権限設定については、ファイルの暗号化や復号(暗号化の解除)、閲覧・更新・削除の基本的な操作から別名保存やクリップボードへのコピー、印刷などの操作権限を部署や役職などの役割ごとに割り当てるため、柔軟な対応が可能です。
この権限設定による操作制御で「need to knowの原則」「最小権限の原則」を実現し、関係者による不正行為を防止することができます。
海外拠点や委託先企業からの情報漏えいを防止
DataClasysのオフライン機能を活用して、サーバーを配置できない海外拠点や委託先企業に対して機密情報ファイルを暗号化したまま送信し、利用できます。
そして暗号化ファイルを利用する際は、暗号化されたままファイルの閲覧や更新などが行われるため、暗号化が解除された状態の平文ファイルは生成されることはありません。
これによってサプライチェーン攻撃のように、自社環境の外に渡った機密情報ファイルが流出したとしても、ファイルが暗号化されていれば不正利用されることはありません。
なりすまし行為を防ぐ多要素認証機能
DataClasysで暗号化されたファイルを利用する際は、本人の識別情報を持ったIDファイルとパスワードによって認証を受ける必要があります。しかしIDファイルが盗難や紛失に遭ってしまった場合、なりすまし行為によって暗号化ファイルが不正に利用される可能性が出てきます。
こういったなりすまし行為を防止するため、USBドングルによる多要素認証やIDファイルを利用できるPCやWindowsユーザーを限定する機能があります。
IDファイルとパスワードが漏えいしてしまったとしても、これらの多要素認証機能によって暗号化ファイルが不正に利用されることはありません。
社内の悪意を持つ関係者や海外拠点や委託先企業から、機密情報の漏えいをより確実に防ぐことができます。
変わらない操作性と生産性
製造業のプロジェクトにはさまざまな工程があり、CADなどそれぞれの工程に特化したさまざまなアプリケーションの利用が必要となります。
DataClasysは上述の独自のOSレベルでの制御によって、さまざまなアプリケーションで、特殊操作も必要なく、普段通りの操作で暗号化ファイルを利用することができます。
その結果、全ての工程で利用するアプリケーションや発生するオペレーションなどを変更することなく、情報漏えい対策を行えます。
セキュリティ対策や情報漏えい対策を実施する際、操作性や生産性への懸念を持たれる方も多く、二の足を踏んでしまうことが往々にしてあります。製造業において、アプリケーションの操作性は生産性へ直結します。情報漏えい対策のために操作性の低下は避けなければなりません。
しかし、DataClasysではいつものアプリケーションと普段通りの操作で暗号化された機密情報ファイルを利用でき、操作性や生産性を低下させずに情報漏えい対策を講じることができます。
下表はDataClasysが対応した実績のあるCADアプリケーションの一部で、記載のないアプリケーションも、設定追加による対応が可能です。
メーカー | アプリケーション |
---|---|
オートデスク | AutoCAD、AutoCAD Mechanical、AutoCAD LT(2009以降)、Inventor、Inventor View、DWG TrueView、Vault |
ダッソー・システムズ | SOLIDWORKS、CATIA、eDrawings Viewer、ENOVIA SmarTeam |
シーメンスPLMソフトウェア | NX、JT2Go |
PTC | Creo Parametric、Windchill |
三菱電機エンジニアリング | 図王 |
デザイン・クリエィション | CADPAC-CREATOR |
ECADソリューションズ | ECAD dio |
フォトロン | 図脳 RAPID17 |
アンドール | CADSUPER FX II |
ベントレー・システムズ | MicroStation |
シスプロ | Walkinside、DesignDraft |
IdeaMK Inc. | IGS Viewer |
ラティステクノロジー | XVL Player |
CGTech | VERICUT |
処理が複雑なために制御が難しいCADアプリケーションですが、数あるDRM / IRM製品の中でも唯一DataClasysだけがあらゆるCADアプリケーションに対して制御が可能です。
充実したサポート
DataClasysはDataClasys社による完全自社開発の国産製品です。また設計フェーズのコンサルテーションから導入、運用サポートまでをDataClasys社がワンストップで請け負うことができます。
そのため自社製品ならではの素早い対応が可能で、製造業を始めさまざまなお客様にご満足頂いています。
以上が製造業へDataClasysをお勧めできる五つの特長です。社内外問わずあらゆる脅威に狙われている機密情報を守り抜くには、情報そのものに対してより本質的な対策を行う必要があります。
DataClasysはファイル自体を暗号化したうえで権限制御を行うDRM / IRM制御が情報漏えいの根本対策につながると考えており、多くのお客様が納得してご利用いただいています。
次回は製造業へのDataClasysの活用事例をご紹介します。
製造業界の知的財産を守り抜くには
第1回 世界中からねらわれる製造業界の知的財産を守り抜くには
製造業界の知的財産は世界中からねらわれており、知的財産の漏えい事件は多くのメディアで取り上げられています。主な漏えいの原因となっているサイバー攻撃と関係者の不正行為、そして対策の根本対策の考え方についてご説明します。
第2回 サイバー攻撃の根本対策となるファイル暗号化
情報漏えいへの根本対策については、「ファイル暗号化」が最も有効な手段になります。暗号化されたファイルを参照するには、「復号鍵」を使用して暗号化を解除する必要があります。
第3回 関係者の不正行為や過失による情報漏えいとその対策
情報漏えいの原因として「関係者による情報漏えい」が挙げられます。社内からの情報漏えいを防止する二つの原則そして有効な手段をご紹介します。
ファイル暗号化・セキュリティソリューションを開発する株式会社DataClasysでは、コラムを執筆されています。合わせてご覧ください。