「データ活用」は使い古された言葉ですが、過去の時代と共に活用すべき対象は変化してきました。第一世代は紙を使った意思伝達でした。人は手紙を使うのと同じよう、図面を紙に描いて他人に意図を伝えていました。CADが現れて紙をコンピュータで表現したものが2次元CADですが、相変わらず紙に印刷された図面が情報伝達の主となる方法でした。第二世代ではCADの情報が電子化され、そのデータが設計の部署内、あるいは設計担当者が活用できるよう部署で管理され活用され始めます。このころに電子データを流用する簡単さから、製品の開発で劇的に流用設計が進んだといえます。
現在では第三世代といえるのではないでしょうか。設計モデルは、「ものづくり」のプロセスの時間的な上流と下流で活用され、一方で協力企業での活用では国内だけではなく海外でも活用されるものとなっています。現在の環境でデータ活用を行う前提条件は、きちんと管理されたデータが、国境を越えることのできるインターネット上で共有されているべきです。