データ活用は管理、見る、使うがポイントだった!

データ活用・第三世代の今、PTC WindchillとPTC Creoで乗り切れ

「データ活用」は使い古された言葉ですが、過去の時代と共に活用すべき対象は変化してきました。第一世代は紙を使った意思伝達でした。人は手紙を使うのと同じよう、図面を紙に描いて他人に意図を伝えていました。CADが現れて紙をコンピュータで表現したものが2次元CADですが、相変わらず紙に印刷された図面が情報伝達の主となる方法でした。第二世代ではCADの情報が電子化され、そのデータが設計の部署内、あるいは設計担当者が活用できるよう部署で管理され活用され始めます。このころに電子データを流用する簡単さから、製品の開発で劇的に流用設計が進んだといえます。

現在では第三世代といえるのではないでしょうか。設計モデルは、「ものづくり」のプロセスの時間的な上流と下流で活用され、一方で協力企業での活用では国内だけではなく海外でも活用されるものとなっています。現在の環境でデータ活用を行う前提条件は、きちんと管理されたデータが、国境を越えることのできるインターネット上で共有されているべきです。

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データ活用のバックボーン

データ活用を行うためにきちんとしたデータの管理が必要です。自分自身で使うデータは自分だけが理解できる整理方法でよいのですが、第三者に情報を活用してもうらうには、だれがいつどこでというような「5W1H」を情報を付加する必要があります。例えば「設計変更」を第三者に伝える場合、「なぜ」と「どのように」は情報をシステムに自動化させる領域ではありませんが、その他の「だれが」「いつ」という項目は自動的に情報を付加できる仕組みであるべきです。

また、製品開発情報はだれにでもすべてを公開すべきではなく、部分的に開示できるような仕組みも必要ですし、社外との情報共有を行う場合はセキュリティの確保も重要な課題です。さらにすべての製造業で一つの高価なシステムを提供するではなく、データ活用の規模に応じて大規模なデータ管理を行える能力を持ちながら、小規模な仕組みからにも対応できる柔軟性が必要です。

PTC Creoにできること

PTCのWindchillテクノロジは、小規模な領域でPTC Windchill PDM Essentialsを大規模なシステムではPTC Windchill PDMLinkをご提供しています。また社外との情報共有の場として、PTC Windchill ProjectLinkもご用意しています。これらすべての製品はセキュリティを確保するために暗号化された通信にも対応しています。

データ活用に必要なこと

ステップ1:3次元設計情報を活用するために「何から始めるか」

ステップ1に対する答えは、3次元データをだれもが見ることのできる環境を作り上げ、より多くの部署や協力企業に提示し設計品質をフロント・ローディングさせることです。従来の図面と3次元モデルからフィードバックを受けることのできる内容は飛躍的に高度になることが期待できます。

ステップ2:3次元モデルを編集し提案を行う

ステップ2では製品開発部門で提示された設計に対して、生産技術・部門や関係企業から3次元モデルを編集し提案を行うことです。既存の設計モデルを第三者が編集するのは至難の業でした。例えば使っているCADが異なる場合は致命的です。

PTC Creoにできること

PTC Creoではこれらの課題をすぐに解決できるサービスをご提供しています。PTC WindchillはPTC Creo Viewというビューア・ツールを同梱しており、インターネットのブラウザのように簡単に起動できます。また、PTC Creoでは既存の設計モデルを簡単に編集するためにダイレクト・モデリングの能力を提供しています。これはSTEPなどの中間ファイルでも形状を簡単に修正できるだけでなく、従来は編集が難しいとされてきたヒストリ系のCADデータでもモデルにからまり合った拘束を全く気にすることなく、形状をじかに選択して作成および修正ができます。

PTC Creoにできること

データ活用のまとめと事例

データ活用のまとめ

データ活用を行うために、次の3点が必要です。

  • 第三者に情報を提供するためにきちんとしたデータ管理
  • 3次元設計モデルをだれもが簡単に「見る」ことができる仕組み
  • 必要な人には「見る」だけではなく簡単に修正できる機能

これらのすべてを提供できるのは、PTC WindchillとPTC Creoの組み合わせです。

データ活用事例

最後に、ドイツにあるシェフラー社でのPTC事例をご紹介します。シェフラー社はドイツにある製造装置や自動車関係、さらに航空宇宙業界でも活躍する世界でも代表する企業です。ここではPTC Creo Parametric やPTC Creo Directを導入することで、顧客のニーズをダイレクトモデルですばやく取り込み、既存の3次元設計データを速やかに修正し、すばやく提案することができるようになりました。さらにその結果市場投入期間の大幅な短縮にも成功しています。

ドイツ シェフラー社